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12 27
2009

新刊情報・注目本

2009年12月刊の新刊・注目本情報



 下り坂社会になることは何年も前から予想されていたのですが、深刻な影響が、貧困やアメリカ発金融バブル破裂という身近な悲惨な出来事として襲ってくるとは思ってもみませんでした。下り坂時代というのは身近に、あるいは自分に悲惨な出来事や運命が襲ってきて、事件や報道が他人事ではなくなる時代になるのでしょう。

 一般人にとっては職がなかったり、貧困におちいって生活ができなくなったり、または非正規や下流といった境遇から抜け出せなかったりしたりするのでしょう。まさに当事者として生きのびる、器用に障害をすりぬけて生きていかなければならない時代の到来です。いぜんのような学校に教育をあたえてもらって、会社に仕事やボーナスや住居やポスト、または結婚が与えられるといった安穏とした生き方はできないのでしょう。ひきこもりやニートはこういう時代の転換に滞留してしまったのでしょうし、女性の婚活は危機を感じたのでしょう。

 生きのびるために知恵や知識を自分で摂取して、たくましく生きのびていかなければならない時代になったようです。お客様の時代から、当事者として生きていかなければならなくなったのでしょう。読書からそういう有意義で実践的な知恵や知識がいかに自分でひきだせるか、そういう資質が問われていると考えたほうがよさそうです。


教育の職業的意義―若者、学校、社会をつなぐ (ちくま新書)無頼化する女たち (新書y)欲しがらない若者たち(日経プレミアシリーズ)
本田由紀の『教育の職業的意義』は読みたいですね。職業を学校で教えてくれない教育って価値があるのかとずっと思ってきたからです。教育や学問って芸術や金持ち消費とおなじで、いかに世俗的価値から離れられるかが価値になりますから、一般人にとって迷惑千万な時間の浪費になります。『無頼化する女たち』も男が女や家族をやしなえない時代に女はどうやって食っていくか興味があります。イスラムのハーレムのような形態になるのでしょうか。

格差社会という不幸(神保・宮台マル激トーク・オン・デマンドVII)高度成長期に愛された本たち増補 日本という身体 (河出文庫)
『高度成長期に愛された本たち』はもしかしてこれを読めば自分の中に高度成長パワーがわいてくるかもと期待してしまいます。加藤典洋の『日本という身体』は「大、新、高」という目標や価値観で走ってきた日本を切っていて、おもしろい論評でした。大日本や大都会、新幹線に新製品、高度成長や高学歴といった価値観で日本はつきぬけてきました。なぜこの目標に価値がおかれたのでしょう。講談社メチエからの河出文庫入りです。

名ばかり大学生 日本型教育制度の終焉 (光文社新書)不幸な国の幸福論 (集英社新書 522C)情報病――なぜ若者は欲望を喪失したのか? (角川oneテーマ21)
『名ばかり大学生』ってむかしから名ばかり大学生だったと思うのですが、危機は深刻な状態としてやってきたのでしょう。加賀乙彦の『不幸な国の幸福論』の不幸な国というネーミングが気になりますね。

ウーマン・エコノミー―世界の消費は女性が支配する日本の新たな「第三の道」もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
いまビジネス書を読みたいのですが、どの本を読めばいちばん効用的なのかよくわからず、選べないでいます。アメリカ金融バブル崩壊以後、経済はどこにいけばいいのでしょうか、むづかしい問題だけど重要な問いだと思います。

社会思想史を学ぶ (ちくま新書)コミュニケーションの社会学 (有斐閣アルマ)下り坂社会を生きる (宝島社新書)
『コミュニケーションの社会学』という本を読めばコミュニケーションの難しさや困難の意味がわかったりするのでしょうか。

モノの意味―大切な物の心理学セラピストのための自殺予防ガイド君も精神科医にならないか (ちくまプリマー新書)
『セラピストのための自殺予防ガイド』 自殺についての本はこのような解決本しか読む気がしません。まちがっても自殺したくなるような本は読みたくありません。

日本の学歴エリート (講談社学術文庫)メディア文化を社会学する―歴史・ジェンダー・ナショナリティ―戦後思想は日本を読みそこねてきた―近現代思想史再考 (平凡社新書)
『メディア文化を社会学する』 メディアについていい本となかなか出会えずにいます。目からうろこが落ちるような読解本と出会いたいものです。

民衆の北朝鮮―知られざる日常生活平凡パンチの時代---1964年~1988年 希望と苦闘と挫折の物語神社霊場 ルーツをめぐる (光文社新書)
『民衆の北朝鮮』 北朝鮮報道って独裁政治一辺倒の偏向された報道しかわれわれは見ていないと思います。一般人の日常ってわれわれとたいして変わらない日常を送っているのじゃないかと思います。一般人が政治からしか世界を見ていないなんてわれわれからは信じられないと思うのですが。

「かなしみ」の哲学―日本精神史の源をさぐる (NHKブックス)知識人として生きる ネガティヴ・シンキングのポジティヴ・パワー排除と差別の社会学 (有斐閣選書)
『知識人として生きる』は副題が「ネガティヴ・シンキングのポジティヴ・パワー」ですから興味がありますが、自己啓発的内容は期待できるのでしょうか。

日本型「教養」の運命 歴史社会学的考察 (岩波現代文庫)ルポ 日本の縮図に住んでみる1492 西欧文明の世界支配 (ちくま学芸文庫)
『日本型「教養」の運命』 日本の教養って若者や青年からそっぽを向かれましたね。学校や新聞の存在が堅苦しいイメージをつくり、若者が知りたい教養を追求させなかったからだと思います。けっきょく自分が知りたい教養をえらばせなかったら、教養は拷問になります。アニメでも映画でも文科省が選定するようなものをだれが見たいと思うでしょうか。

日本上代の生死観「太平洋戦争」は無謀な戦争だったのか太平洋戦争、七つの謎  官僚と軍隊と日本人 (角川oneテーマ21)
私の中には太平洋戦争について考えること、近づくことはあいかわらずタブーとなっています。戦後の教育、マスコミはタブーのイデオロギー装置を植えこんだのだと思います。嫌悪症があります。はたしたよかったのか。

空っぽ―生きかたのこころみ大宇宙に生きる - 空海 (中公文庫)
空っぽになって大宇宙にとけるような悟りの体験をしてみたいものです。思考や私がまぼろしという知識から一歩もすすめません。

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プロフィール

うえしん

Author:うえしん
世の中を分析し、知る楽しみを追究しています。興味あるものは人文書全般。神秘思想、仏教、労働論、社会学、現代思想、経済学、心理学、歴史学。。 そのときの興味にしたがって考えています。

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