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10 13
2009

バイク・ツーリング

山間の冬を感じた山陰海岸ツーリング



 10月の三連休、山陰海岸をまた見に行きたくなって、ツーリングにいってきました。もう10月ですから山は一足先に冬がやってくるうえに風に当たりっぱなしのバイクはひときわ寒くなって、もう寒さ的にもムリになってきているようでした。

 だから海岸沿いのツーリングを選んだのですが、日差しを心待ちにしたり、早朝夜間は走らないよう、温泉であたたまったりして、かろうじて寒さをこらえることができました。もう季節的に山間ツーリングは限界に近づいているのでしょう。

 私のツーリングはひたすら雄大な山並みや、のどかな山里、田園風景につつまれることをのぞんでいます。まだ見ぬ日本の自然の景色をながめたり、自然やいなかの暮らし、町並みや村の風景はどのようなものだろうという興味から、未踏のルートを走ることを好みます。

 大阪から176号線を北上して、三田、丹波篠山、ネットカフェのある豊岡をめざして427号と312号を走り、鬼伝説の大江山とか小京都の出石とかはあきらめました。豊岡にはネットカフェは見つからず、冷え込む夜に公園のベンチで寝袋で一夜をすごしました。

 朝、寒さをとるために城之崎で温泉につかりました。文士気分にはなれませんでしたが、上機嫌で竹野海岸や香住海岸、浦富海岸を走ります。鳥取から直線で山中をぬけようと53号線、373号線を下り、いがいに美作(みまさか)市大原で宮本武蔵の生誕地に出会います。佐用町、上郡町をすぎて赤穂市に出て、姫路城を見物。都会の姫路のネットカフェで一泊。

 つぎの朝は姫路をさかのぼった福崎町に柳田國男の生家を見る。あとはてきとうに田園風景のあるルートを選びながら、宝塚をへて大阪に帰ってきました。

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丹波篠山あたりの風景だったでしょうか。緑の山々、草原、川、そういった景色をながめているとほっとして、やわらいだ、やすらいだ気持ちになります。

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ネットで調べてあるはずだったネットカフェは見つからず、豊岡の日は落ちていきます。バイクは寒いので歩いて探しますが、見つからず、ビジネスホテルは高いし、途方にくれます。

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しかたなく冷え込む豊岡の公園で寝袋で一夜をすごします。夜露で寝袋が濡れましたが、寝袋はあったかかったです。起きれば、豊岡の町は霧につつまれていました。

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早朝パンを食べているとトンビ(?)が飛んできました。市民体育館にとまるトンビ。こないだ読んだ本によると鳥は地上の人間を観察しているらしいので、パンを投げてみると案の定パンをとりに飛んできました。鳥とコミュニケーションが計れてうれしかったです。チョコレートは好みでなかったようです。

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朝ちょっと寒いですが、城之崎温泉めざして円山川をさかのぼります。霧にまわりが囲まれて視界が利かず、幻想的な風景がひろがります。


「城之崎にて」。志賀直哉の小説を読みたくなりました。温泉につかって体をあっためますが、べつに文士気分にはなれず、温泉趣味のない私はフツーの温泉に入っただけの気分。

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城之崎から鳥取まで海岸線を走ります。日本海の海がきれいでした。晴れた空の色を映しているのでしょうか。

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特徴的な島並みの海岸線がつづきます。手つかずの自然がのこってるという感じがします。島並みとそこにはさまれたいくつもの漁村があらわれます。

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淀の洞門。むかしの人はこのような洞門に死と再生をたくし、死者が宿り、再生する境界、あの世の入り口と考えていました。早世した子どもの霊が祀られていたりします。のはずなのですが、この洞門はべつに祭られている気配はありません。

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波がうねる浦富海岸には案の定サーファーがたくさんいました。

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山間は寒いから日本海の鳥取から瀬戸内海の赤穂まで一気に抜けようとしました。鳥取の千代(せんだい)川の大きく広がった田園地帯と山並みはなかなかの美観と解放感があり、いいところだと思いました。

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いがいなことに宮本武蔵の生誕地に出会いました。美作市(みまさかし)の大原というところでした。歴史上の人物がリアルな感覚としてよみがえります。たしか後ろの建物は生家ではなかったと思いますが、となりの神社は武蔵の子ども時代からあったものでした。

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武蔵の生誕地はなんにもないところでした。ここらへん岡山や兵庫の山間や村はどうも特徴がなく、のっぺりとしていて、ライダーとしてはなんのおもしろみがないところです。なにが欠けているのでしょうか。歴史上の大物は土地と関係なく生まれるのでしょうか。だいたい繁栄した場所から生まれる気がしますが。

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世界遺産の姫路城にたどりつきました。白鷺のように美しい外観ということですが、「ようわからん」。姫路は都会で、もう大阪とすぐ近くという感じがするのですが、夜の寒さと景色をたのしめませんので、ネットカフェに泊まりました。

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姫路をさかのぼった福崎という町に柳田國男の生家がありました。ちょうど山間に入る際でした。「日本一小さな家」といっていたそうですが、兄弟はけっこう名士として育ったようです。

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ぶらぶら東にはしっていると加西市の滝野に闘龍灘という奇岩の場所に出会いました。奇岩ができあがった悠久の歴史に思いをはせざるをえませんでした。あまり名所化されていませんでしたが、間近で見るこの滝の水流、泡しぶきはすさまじい迫力がありました。

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この岩場の流れはいかだを通すために人工的に掘削してつくられたそうです。しかし明治以降、鉄道や車の発達で役目がなくなってゆくわけですが。



より大きな地図で 2009-10 山陰海岸ツーリング を表示


関連書籍
小僧の神様・城の崎にて (新潮文庫)五輪書 (岩波文庫)柳田国男全集〈21〉故郷七十年・海上の道

ツーリングマップル 関西るるぶドライブ山陽山陰 (るるぶ情報版―中国)

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柳田國男の生家!

柳田國男の生家はすごい写真ですね!今回のい旅行の特大ホームランですね!たしか柳田の旧姓は「松岡」だったと思います。その辺は何か説明がされていませんでしたか?
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