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09 06
2009

風景写真

『スズメの少子化、カラスのいじめ』 安西英明


スズメの少子化、カラスのいじめ 身近な鳥の不思議な世界 [ソフトバンク新書]
安西英明

スズメの少子化、カラスのいじめ 身近な鳥の不思議な世界 [ソフトバンク新書]


 私は公園で一服することがおおいので、ハトやすずめをよく見る。すずめの小さくともけな気に生きるさまや、ハトの目をじっと見つめていると驚いたように反応すること、足早に歩く小さな白い小鳥の名前はなんていうのか、いろいろ関心や疑問がつみかさなってきたので、いつかすずめやハトなどの鳥にかんする本を読みたいと思っていた。

 日常の生活の中で野生の動物で出会うといったら、ほとんど鳥しかいない。でも意外とすずめやハトの生態は知られていなかったりする。すずめの子どもはどこにいるのだとか、ハトも子どもを見かけないし、巣作りはどこでしているのか、マンションのハト公害にはどう対応したらいいのか、まあいろいろ疑問や知りたいことがあった。

 で、このような本を読んだ。しかし鳥に対する関心はなにを知りたいのかという定まった照準がないのも自覚せざるを得なかった。私は鳥の意識や思考であるとか、群れの関係などを中心に知りたいのかもしれない。

 野鳥の会やバード・ウォッチングの関心では鳥の名前や分類、珍しい鳥を見かけることに関心があつまるようだが、私はべつだんにそのような関心があるわけではない。すずめやハトの身近な鳥の主観的な世界はどのようなものだろうかとのぞきたいだけかもしれない。生き物への興味と書物の知識はどうもズレることがある。生き物への興味というのはただかわいさや愛着を味わいたいだけかもしれない。

 すずめの平均寿命は1年3ヶ月という短いデータがある。ただ10年生きられる可能性もあるそうだ。平均巣立ち率は46,4%でいかにすずめの生存環境が厳しいか思い知らされる。ひなの巣立ちは2週間ほどで、1日300回ほどの虫運びをするそうで、たいへんである。ハトは一日数回ミルク状のものあげるだけでよく、巣作りもお粗末である。ハトが年中公園でメスをさそう踊りをくりかえしているのは、このミルクや2個しか卵を生まないことにあるといわれている。

 すずめの中には渡り鳥のように北海道の海から飛び出すものもいるそうだ。すずめの行動範囲は300キロの移動をしていた例も確認されており、秋冬に新潟から愛知への移動例もあり、若いすずめは旅をするかもしれない。カラスは頭がいいといわれるが、食物の貯蔵能力と関係がありそうだ。カラスは人なれしないが、公園でもえさをまくとすずめ、ハトの集まりを遠目で見ているが、学習能力で人になれる場合もあるそうだ。

 電線にとまるカラスは人の動きに注意しており、不意な動きをすると驚くそうで、とつぜん視界から消えるとかなりびっくりするそうで、著者はカラスを驚かせて楽しんでいるそうだ。地上を足早にとことこ歩く白い小鳥はなんなのか、外来種なのかと私はさいきんになって気づくようになったが、セキレイだそうで、日本書紀にも現れる種だそうで、神に性交を教えた。子どものころサギはほとんど見かけなかったが、大きな都市河川や行動範囲をひろげるようになるとよく見かけるようになった。大きさやその視線の敏感さによく驚かされる。

 この本ですこし学習したから、公園ですずめやハト、カラスのことがすこしはよくわかるようになるかもしれない。でもただ、かわいらしさやおもしろさ、愛着を味わったり、異生物との関係をたのしみたいだけかもしれない。かれらの意識とどれだけつなげられるかということに興味があるのだろうか。


カラスの早起き、スズメの寝坊―文化鳥類学のおもしろさ (新潮選書) スズメの大研究 (ノンフィクション未知へのとびらシリーズ) <おもしろくてためになる>鳥の雑学事典 わたしのスズメ研究 (やさしい科学) カラスはどれほど賢いか―都市鳥の適応戦略 (中公文庫)
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