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03 25
2009

おすすめ本特選集

心理学の名著はどの本を選ぶか



 心理学の名著を選ぶというのは難しいと思います。歴史がありますし、流派や思想の流れがありますし、古典や必読書というのは数多いと思います。理論的なものに重きをおくか、実践的なものに重きをおくかでも選ばれる本はだいぶ変わると思います。

 私としては心を癒してくれる実際的な本のほうに価値をおくので、人間洞察に優れた心理学の本を読むより、自己啓発のほうがよほど役に立ったと思いますし、精神世界のなかにも優れた癒しの要素をたくさん発見しました。セラピーとしては心理学は遅れているのではないか、科学的であろうとするためにふみとどまることが多すぎるのではないかと思っています。

世界の心理学50の名著 エッセンスを学ぶ

 『世界の心理学50の名著』に選ばれた心理学の名著をピックアップしながら、私なりの意見をのべたいと思います。この本で選ばれた本はだいぶ新しいものであったり、一般的なものが多かったり、論理・認知療法への評価もありますね。古典的な本や学術的なものは少ないラインアップなのかもしれませんね。私はたいして心理学の本を読んでいるとはいえませんが。

人間知の心理学―アドラー・セレクション (アドラー・セレクション)暴力から逃れるための15章人生ゲーム入門 バーン
人生ゲーム入門 改訂版―人間関係の心理学
『人間知の心理学』のアドラーは劣等感の補償という面で人間を洞察しましたが、私はなぜか読んでいないですね。エリック・バーンの『人生ゲーム入門』は学ぶことがいろいろありましたね。

水平思考の学習 デボノ水平思考の学習―創造性のためのテキスト・ブック (1971年) 人間のタイプと適性 マイヤーズ人間のタイプと適性―天賦の才 異なればこそ〈増補改訂 第2版〉いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法
デボノ、マイヤーズという人は私は知りません。デビッド・バーンズの『いやな気分よ、さようなら』は認知療法の古典ですね。

影響力の武器[第二版]論理療法 エリス論理療法―自己説得のサイコセラピイ私の声はあなたとともに―ミルトン・エリクソンのいやしのストーリー青年ルター〈1〉
『影響力の武器』は本屋で見かけることが多いのですが、名著に選ばれるべき本とは知りませんでした。エリスの『論理療法』は認知療法となにが違うのかわかりません。考え方をポジティヴに変えるという方法はとてもいいと思いますが、東洋宗教は心を捨てるというはるか先の方法にいっていると思うのですが。

ブラックメール―他人に心をあやつられない方法意味への意志自我と防衛機制 アンナ・フロイト著作集 (2)夢判断 上   新潮文庫 フ 7-1
フランクルの『意味への意志』は読みたいとは思っているのですが。アンナ・フロイトとジグムント・フロイトはとうぜん心理学の名著に選ばれるべきなのですが、幼少期の心的外傷という過去を実体化する捉え方というのは、こんにちの思考→感情という捉え方からは危うく思えて仕方がないのですが。

幸せはいつもちょっと先にある―期待と妄想の心理学第1感 グラッドウェルビジネスEQ―感情コンピテンスを仕事に生かす愛する二人別れる二人―結婚生活を成功させる七つの原則
ここらへんはだいぶ新しい本ですね。

I’M OK‐YOU’RE OK ハリスI’M OK‐YOU’RE OK幸福になる関係、壊れてゆく関係―最良の人間関係をつくる心理学 交流分析より (Mental Health Series)大衆運動ホーナイ 心の葛藤 (1981年)
ホーナイ全集〈第5巻〉心の葛藤 (1981年)
ハリスの『I’M OK‐YOU’RE OK』の交流分析は学ぶところが多いですね。人生脚本とか人生ドラマとか考えさせられます。エリック・ホッファーの『大衆運動』は私は読んでいませんが、心理学の名著としてあげられるとは思いませんでした。カレン・ホーナイはこんにちでも評価されているのかはわかりません。

「心理学の根本問題」ジェームズ元型論人間女性における性行動 ギンゼイ
人間女性における性行動 (1955年)
ウィリアム・ジェームズはセラピー方面で評価されているのではないですね。ユングの『元型論』は気合を入れて読まなければなりませんね。ギンゼイ・リポートが選ばれているとはちょっとびっくり。

羨望と感謝 (メラニー・クライン著作集)ひき裂かれた自己 レインひき裂かれた自己―分裂病と分裂病質の実存的研究 人間性の最高価値 マズロー人間性の最高価値
『羨望と感謝』メラニー・クラインは名著に選ばれる人なのでしょうが、やっぱり読んでいないですね。レインの『引き裂かれた自己』は分裂症の本ですが、私は共同幻想のほうに興味が向くきっかけをつくった本になりました。マズロー『人間性の最高価値』は自己実現などの言葉を広めましたが、一般人の心理セラピーは自己啓発や精神世界のほうが優れているように思います。

服従の心理大脳半球の働きについて〈上〉―条件反射学 (岩波文庫)児童の自己中心性  ピアジェ
臨床児童心理学〈第1〉児童の自己中心性 (1954年)
『服従の心理』は恐ろしい実験結果が人々の心に残りましたね。『大脳半球の働きについて』パブロフの本が岩波文庫で読めるなんて知りませんでした。

人間の本性を考える  ~心は「空白の石版」か (上) (NHKブックス)脳のなかの幽霊 (角川21世紀叢書)ロジャーズが語る自己実現の道 (ロジャーズ主要著作集)妻を帽子とまちがえた男 (サックス・コレクション)
『人間の本性を考える』は数年前邦訳されましたが、名著入りするような本とは知りませんでした。『自己実現の道』ロジャーズはカウンセリングの基本なようですね。

なぜ選ぶたびに後悔するのか―「選択の自由」の落とし穴世界でひとつだけの幸せ―ポジティブ心理学が教えてくれる満ち足りた人生ニュー・パッセージ 新たなる航路―人生は45歳からが面白い〈上〉自由への挑戦 スキナー
自由への挑戦―行動工学入門 (1972年) (Bestseller selected)
『世界でひとつだけの幸せ』 マーティン・セリグマンが選ばれていますが、外界より心を変える方法が主流になってきたのでしょうね。ある意味、近代客観科学の衰退ですね。

言いにくいことをうまく伝える会話術見える暗闇 スタイロン見える暗闇―狂気についての回想毎日を気分よく過ごすために
『毎日を気分よく過ごすために』といった本のように心理学も人間洞察より、方法論が充実してほしいですね。

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プロフィール

うえしん

Author:うえしん
世の中を分析し、知る楽しみを追究しています。興味あるものは人文書全般。神秘思想、仏教、労働論、社会学、現代思想、経済学、心理学、歴史学。。 そのときの興味にしたがって考えています。

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