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03 21
2009

おすすめ本特選集

自己啓発の名著で心を変える



 ながらく読書をしてきて、のちのちに役に立った本というのは自己啓発書ではなかったかと思います。落ち込んだとき、うまくいかないとき、気持ちがはいあがれないとき、そういったときに役に立つのは自己啓発書でした。ほかの書物にそういう実用的な効果はあまりないものです。

 自己啓発というのは心をコントロールする術だと思います。心をあつかう法というのはふだんなかなかどこからも得られないものです。そして心の雨や暴風に翻弄されるままになってしまいます。自己啓発書はそういった意味で稀有な知識を与えてくれると思います。

世界の自己啓発50の名著―エッセンスを読む
 
 どんな本が自己啓発の名著とよばれているのか、自分にいっばんぴったりする本はどれか、いまの自分にふわさしい本はどんな本か、わからないことが多いと思います。ちょうど、『世界の自己啓発50の名著』という本が編まれていました。この本にピックアップされた名著をあつめてみて、私なりの論評を加えたいと思います。

小さいことにくよくよするな!―しょせん、すべては小さなこと (サンマーク文庫)自分の中に奇跡を起こす!
自分の中に奇跡を起こす!―いかにして自信と富を得るか (知的生きかた文庫)
『小さいことにくよくよするな!』 リチャード・カールソンは落ち込んだとき考えるのをやめろといいましたが、その効果はバツグンです。私は『楽天主義セラピー』のほうが原理を説明している点でだんぜんオススメです。『自分の中に奇跡を起こす!』 ウェイン・ダイヤーは『どう生きるか、自分の人生!』のほうがオススメですね。ダイヤーは外界に左右されない心を説きました。

EQ―こころの知能指数 (講談社プラスアルファ文庫)人生を変える80対20の法則人を動かす 新装版夜と霧 新版
カーネギーは『人を動かす』のほうがとりあげられていますが、悩みに対処する方法をまとめた『道は開ける』のほうが私はオススメですね。フランクル『夜と霧』は絶望的状況でも意味を求めることの大切さを説いているのだと思います。

森の生活―ウォールデン (講談社学術文庫)「原因」と「結果」の法則アルケミスト―夢を旅した少年 (角川文庫―角川文庫ソフィア)オプティミストはなぜ成功するか (講談社文庫)
ソーロー『森の生活』は労働主義ではない生き方を説きましたね。ジェームズ・アレン『「原因」と「結果」の法則』は自己啓発の古典ということが再評価されていますが、薄い本ですね。パウロ・コエーリョの『アルケミスト』は小説としてまとめられています。『オプティミストはなぜ成功するか』は楽観主義と認知療法の古典といっていいのでしょうか。

7つの習慣―成功には原則があった!こころを変えるNLP―神経言語プログラミング基本テクニックの実践小さな自分で満足するな!運命が大逆転する「潜在能力」活用術『あなただけの北極星を探して』 マーサ・ベック
私はいずれも未読ですが、神経言語プログラミングなんか学んでみたい気がします。

プルーストによる人生改善法〈増補改訂 第2版〉いやな気分よ、さようなら―自分で学ぶ「抑うつ」克服法自省録 (岩波文庫)フランクリン自伝 (岩波文庫)
『プルーストによる人生改善法』のアラン・ド・ボトンは役に立つ哲学を説いているようですね。『デヴィッド・バーンズの『いやな気分よ、さようなら』は落ち込んだときの対処法を説いた認知療法の古典なのでしょうね。ローマの哲人王アウレーリウスの『自省録』は外界に左右されない心を二千年前から説いていました。自己啓発の源流あるいは仏教、東洋宗教と同じことをいっていたわけですね。

バガヴァッド・ギーター (岩波文庫)小型聖書 - 新共同訳ダライ・ラマ こころの育て方ブッダの真理のことば・感興のことば (岩波文庫)
ヒンドゥーの聖典『バガヴァッド・ギーター』は自己啓発の書として読めるのでしょうか。『聖書』はもちろん自己啓発の世界的古典ですね。私は岩波文庫で読みましたが、深く意味を読みとる能力が必要な書だと思いました。トマス・ア・ケンピスの『キリストにならいて』も現実的な処世術としてたいへんよい本だと思います。『ブッダの真理のことば・感興のことば』は現代の感覚でどれだけ捉えられるかという思いがしないわけではありませんが。

スマイルズの世界的名著 自助論 知的生きかた文庫老子 (岩波文庫)哲学の慰め (岩波文庫 青 662-1)自己信頼[新訳]
スマイルズの『自助論』は古典ですが、私的にはイマイチでした。『老子』はとてつもない発想を与えてくれますが、自己啓発の範疇に入るかどうかは不明です。エマーソン『自己信頼』は自己啓発、ニューソートの源流として評価されていますね。

神話の力フロー体験 喜びの現象学 (SEKAISHISO SEMINAR)グリム童話の正しい読み方―『鉄のハンス』が教える生き方の処方箋 (集英社文庫)狼と駈ける女たち―「野性の女」元型の神話と物語
キャンベルの『神話の力』は研究書だったと思いますので、自己啓発の効用があるとは思いませんでした。『フロー体験 喜びの現象学』も同様です。

愛への帰還―光への道「奇跡の学習コース」ベスト・パートナーになるために―男と女が知っておくべき「分かち愛」のルール 男は火星から、女は金星からやってきた (知的生きかた文庫)理想の自分になれる法
理想の自分になれる法―CV(クリエイティブヴィジュアライゼーション)という奇跡
『愛への帰還』は評価が高い「奇跡の学習コース」とよばれるチャネリングによる書です。自己啓発は神秘的領域と交接し、そこからも方法を得てきますね。ジョン・グレイの『ベスト・パートナーになるために』は男と女の関係を癒してくれますね。

『内なるヒーロー』ピアソン ライフ・ヒーリング魂のコード―心のとびらをひらくとにかく、やってみよう!―不安をたしかな「自信」に変える奇跡の方法
『魂のコード』はトランスパーソナル心理学の領域ですね。

心はマインド…―“やわらかく”生きるために自分を動かす―あなたを成功型人間に変える失われた心生かされる心失われた心生かされる心―あなた自身の再発見 (リュウブックス)マーフィー眠りながら成功する (上) (知的生きかた文庫)
マーフィーは自分の願うこと、思うことが潜在意識によって実現されると説きました。否定的なことを考えると実現してしまうので、心をたえず楽観的に保たないと地獄を味わうと、心の原因論を唱えたわけですね。逃げ場はないので、心を前向きに楽観的な考え、天上の言葉で満たさなければならないと退路を断ちました。

積極的考え方の力―ポジティブ思考が人生を変える (Life & business series)人生に奇跡をもたらす7つの法則愛と心理療法人生を開く心の法則
ノーマン・ピールの『積極的考え方の力』は読み返すたびに力と元気を与えてくれる古典的な名著だと思います。スコット・ペックの『愛と心理療法』はずいぶん古い本だったと思います。

現象としての人間 テイヤール・ド・シャルダン著作集〈1〉現象としての人間 (1969年)肩をすくめるアトラスライフストラテジー 人生戦略 ― 相手に圧倒的差をつける戦略的人生論人間性の心理学―モチベーションとパーソナリティ
テイヤール・ド・シャルダンの『現象としての人間』を自己啓発と読めるなんて知りませんでした。アイン・ランドの『肩をすくめるアトラス』はリバタリアニズムの古典と思っていましたが。マズローの『人間性の心理学』までは正統的な心理学として認められていますが、それ以降のトランスパーソナル心理学とか自己啓発はどうも科学的・学問的だと思われていないようですが、効果や効用があれば有益と考えるほうが賢明な姿勢だと思います。

トランジション―人生の転機
トランジション―人生の転機

以上が前掲書にとりあげられている自己啓発の名著50冊です。あと文中でのべた私のオススメ本をあげておきます。中国の古典『菜根譚』もオススメです。

リチャード・カールソンの楽天主義セラピーどう生きるか、自分の人生!―実は、人生はこんなに簡単なもの道は開ける 新装版キリストにならいて (岩波文庫)菜根譚 (岩波文庫)



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いい本ばかりですね!
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