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08 08
2015

自分で稼ぐ方法

あなたは趣味で稼げる人になれる

 あなたは趣味をもっていますか。

 だれにも負けないくらいの専門知識をもっていますか。

 その趣味はお金のかかるものですか。


 だとしたら、あなたは趣味で稼げる条件がそろっていることになります。


 かつては趣味はただの一方的な浪費、消費者としての一方的な散財に終わっていました。

 でもいまは違いますね。


 アフィリエイトという方法がありますね。だれにも負けないくらいに専門知識に達したあなたは最高のアフィリエイターになれます。


 あるジャンルの商品をつくったり、売ったりすることには専門知識が必要です。興味がなかったり、ぜんぜん知らないジャンルの商品をつくったり、売ったりしようとすると、趣味の昂じた人のような深い知識や好み、気持ちをなかなかもつことはできません。でもあなたは趣味によってその高度なレベルにみずから無償で達したことになります。

 趣味に達した人は同好の人にモノを売ったり、お金を介在する関係を嫌ったりするかもしれません。

 でもあなたは社会人や労働者として、生計を立てるためになにかを売ったり、つくったりしないと生きてゆくことはできません。この社会でなにも売らずに生きてゆける条件をそなえた人はそうたくさんいるわけではありません。あなたはなにも売らないでお金をたんまり稼ぐことができますか。だれかが無償でお金をゆずってくれることなんてありますか。

 アフィリエイトを非難している人はどうやって生計を立てて、生活しているのでしょう。あなたの属する会社はなにも売っていないのでしょうか。仕事をするということはなんらかの商品やサービスを売ることではないでしょうか。親に生計を立ててもらっているとしても、親はなにも売ってないのでしょうか。


 趣味で専門知識に達した人はその趣味の好きなところ、めざすところ、ほしいものが手にとるようにわかります。にわかに会社に入ってその専門知識を勉強した人が太刀打ちできない知識を無報酬で身につけています。こんなに強い知識と素養はありません。


 アフィリエイトは自分で店をつくることと似ています。仕入れや販売すること、どのような商品が売れるかを考えることはヴァーチャルな店をもつことと同じです。ぜんぜんくわしくない業種より、趣味で知りえた膨大な知識は、店をつくるときにおおいに役立ちます。趣味から入った人は仕事として入った人より数倍はそのジャンルを愛し、くわしいはずです。趣味というのは一方的に享受するだけではなく、稼げる時代になったわけです。

 とはいっても、アフィリエイトで月五千円以上稼げている人は全体の5%だけといわれたように、そうやさしいことではありません。

 ちなみのこの書評ブログはアフィリエイト目的でない完全趣味の世界ですが、月七千、八千円ほどの報酬が発生しています。このサイト経由で商品を買っていただいた方にたいへん感謝しております。

 アフィリエイト目的のサイトを見るとやたら広告をぺたぺたと貼り、これでもかこれでもか売り攻勢の一手にとりつかれていますね。これは実物のショップにおもむいたら、店員に終始べっとりとはりつかれて、これを買え、あれを買えと脅されているようなものです。そんなショップで買いたい人、買ってうれしい思いをする人がいるでしょうか。

 売り手の側に立つと、客側の気持ちを忘れて、やたらと売り攻勢をかけることが儲かることだと思ってしまうのでしょうね。客側にとっては押し売りや強烈なセールスほど嫌うものはないというのに。

 そのジャンルの趣味にくわしい人はだれよりもお客の気持ちをわかるだろうし、専門知識も豊富です。にわかに仕事のために店頭に立った販売員とはまるで違います。趣味のジャンルでアフィリエイトをやることは売るというより、お客さんの楽しみや喜びを意識した紹介や説明ができることだと思います。

 体験や経験に裏打ちされた知識を趣味人は披露することができます。売り手にはもてない体験者、享受者としての知識を紹介することができます。これほどの強みはありません。

 稼ぐ目的から入ったサイトは、趣味人や体験から入った知識がとぼしくなりがちです。ただ稼ぐ、売る立場としての情報から見ているだけです。この立場から描かれたサイトには魅力がないのはとうぜんです。データや概要が紹介されるだけになるからです。

 趣味で体験して使った人には実体験や実感情を書けますね。それこそが消費者としての求める情報ですよね。売る側からのメリットや長所だけをのべた商品説明は信用できません。欠点やデメリットを正直に書いてくれる商品説明なら信頼できますね。

 営業はよく自社商品の説明を一方的にするより、なにか困ったことや問題などの聞き手に回ることが大事だという話を聞きますね。困ったことや問題を解決する手段として自社製品を役立てることができるのなら、お客は買おうと思えます。ただ商品説明を一方的にされても、その商品が必要なのか、いまの困った問題を解決するかといった前提にまるでつながりませんね。

 商売とか売るということはまことにふつうの人間社会の「道徳」に似ていると思います。こちらの利己的なもの、売ることだけを考えて奪うだけの立場では、お客さんの信頼や買うことを得られることはありません。

 お客さんは商品を買うことによって楽しい思いをしたり、便利になったり、豊かになるためにモノを買います。だれかに押し売りされたり、むりやり買わされるような、奪われるような気持ちにさせられる店で商品を買いたいと思うことはありません。どうもアフィリエイトでも、販売でも営業でもそういう立場でしかものが見えなくなる人がいるようですね。


 趣味人はその商品を買うことによって楽しい気持ちになったり、うれしい、喜ばしい体験をじっさいにしてきた人です。だれかに売られたのではなく、自分からほしいと思って商品を探したり、買った人です。アフィリエイトや販売にこんなに向いている人はいないと思います。仕事でにわかに販売の知識が必要になった人とくらべたら、一目瞭然ですね。

 アフィリエイターやにわか販売員は、趣味人の豊富な知識や体験を、宝の山のように羨ましがるものだと思います。あなたの趣味の体験や究めた知識は、あとからその趣味をはじめた人の豊かな道しるべになると思います。


 あなたはこれまで趣味に何万円もかけて、ただ湯水のようにお金にならない趣味に昂じてきたかもしれませんが、これからは同じ趣味の人に道しるべや豊かな選択の手助けをかんたんにできる手段がそろっている時代になったといえます。

 あなたはこれまで打ち込んできた趣味で同好の人にもっと楽しい思いをしてもらうこともできますし、それでお金を稼ぐこともできるかもしれません。アフィリエイトとはそのようなものです。


 ちなみにこの書評サイトはアフィリ目的ではないことをご了承ください。あくまでも自分のいいたいこと、考えたいことをのべるためのブログです。その充足感がながらくブログをつづける原動力になっています。アフィリ目的なら人文書ばかり載せるのではなく、ベストセラーや一般的な売れ筋の本をとりあげるべきなんですが、あまりにも趣味が偏っているために一般的な知識が欠けすぎていて、多くの読者層をカバーすることができません。


 このような見解をもつにいたったのは、別に新たなアフィリエイトサイトを立ち上げたからです。まったく収入・儲け目的のサイトです。自分以外、訪問者がいなかったりします。

 あまりくわしくないジャンルだから、必死に雑誌をながめたりしているのですが、やっぱり趣味人には遠く及びません。だからこそ、趣味の強さがよく見えるようになりました。モノを買う趣味でたくさんお金を使ってきた人はアフィリエイトで儲ける条件をしっかりもっていることを痛感しました。

 あなたのお金をかけてきた趣味は身を助けるかもしれません。ただ浪費するだけのドラ息子だった趣味は、お金のなる木に変身するかもしれません。趣味の体験や選考に耳を傾けたい人がいるという思考のフレームを変えてみてはいかがですか。


今すぐ使えるかんたんEx アフィリエイト 本気で稼げる! プロ技セレクション世界一やさしい アフィリエイトの教科書 1年生アフィリエイト 報酬アップの絶対法則61本気で稼ぐための「アフィリエイト」の真実とノウハウ人気ブログの作り方: 5ヶ月で月45万PVを突破したブログ運営術


05 02
2012

自分で稼ぐ方法

「ああ、ちきしょう。うらやましい!」―『結局「仕組み」を作った人が勝っている』 荒濱 一 高橋 学

4334786200新版 結局「仕組み」を作った人が勝っている―驚異の自動収入システムは今も回り続けていた! (知恵の森文庫)
荒濱 一、高橋 学
光文社 2013-01-10

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4334934161結局「仕組み」を作った人が勝っている (光文社ペーパーバックスBusiness)
荒濱 一 高橋 学
光文社 2007-07

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 「ああ、ちきしょう。うらやましい!」と思いましたね。

 ほとんどなにもしないで自動的に収入が入ってくる仕組みを作った人たちのリポート。

 なにもしないといっても仕組みを立ち上げるまでにはそうとうなハードワークやトライ・アンド・エラーをくりかえしており、「楽して儲けたい」と思っている人にはムリだと釘を刺されている。それにずぶのしろうとがいきなり成功したのではなくて、専門的な蓄積や助走に上に築かれた仕組みなのであって、しろうとが甘い夢をみたらヤケドする。棚からぼた餅など、この仕組みでも存在しない。

 だいたいはネットでマッチング・サイトや交流サイト、メルマガ、情報起業などがあげられていたり、ビジネスオーナーや投資、不動産収入、発明などもすこし添えられている。

 どうして自動的に収入が入ってくる仕組みをつくれたかというと、やっぱりそういうことを狙うという目的があったからではないでしょうか。

 ふつうの人は雇われて労働力を提供して対価を得るという発想しかもたないのだが、自動的に収入が入る仕組みはつくれる、つくるという発想をもつだけでもだいぶ変わるのではないでしょうか。そんな発想すらもったこともないという人が大半だろう。

 空港周辺の駐車場サイト、ビジネスパートナーと起業家のマッチングサイト、メルマガの広告収入、情報起業、不動産収入、起業家投資。

 情報起業なんてキャッチセールスや売り文句など怪しさ満開なんだが、だましたり、あこぎなことをやっているとどうせ長くつづくないと考えるのがいいのだろう。顧客の得すること、感謝されることをしないと仕事も収入も長つづきしない。

 儲けること、稼ぐことに禁忌ややましさを感じる性質はどうにかならないかと思った。わたしやほかの人はどこまで感じるかよくわからないが、儲け話は悪い、やましいことだという刷り込みがある。

 でもお金を稼がないと生きてゆける人などいないのだし、金儲けは嫌いだという発想しかもたないといまの世知辛い世の中では非正規や低賃金でむくわれない、買い叩かれる生き方に追い込まれるだけである。自分から稼いでやるという発想をもつことは自分の身を守ることでもある。

 雇われて、儲けを意識しない額に汗する労働だけを尊ぶ発想をしていると、安く都合よく買い叩かれるだけがこの世というものではないのか。勤勉の対価としての収入という考え方をしているから、どんどん悲惨な待遇・境遇に追い込まれるのだ。

 金を稼ぐことは顧客に喜ばれる、感謝されるサービスの対価であるという発想に変えないと、これまでの雇われる稼ぎ方しか知らない買い叩かれる一方の最後が待っている。

 自分ひとりで稼ぐ、儲けるという発想、プラス顧客に感謝されるサービスをという発想で生きてゆく必要があるのではないかと思った。

 自動的に収入が入ってくる人たちの悠々自適な生き方はうらやましくて、ちきしょ~と思わざるを得ない。労働力の対価としての収入という生き方しか知らなかった自分が残念だ。

 ただし、棚からぼた餅的なおいしい儲け話などやっぱり世界のどこにもないのである。この本にあげられている成功例はもう真似しても、先行者ほどの利益など得られることもないのである。いかに社会に適したアイデアを思いつけるか。



最少の時間と労力で最大の成果を出す「仕組み」仕事術やっぱり「仕組み」を作った人が勝っている (光文社ペーパーバックスBusiness)社長は「人」に頼るな、「仕組み」をつくれ!「儲かる仕組み」をつくりなさい----落ちこぼれ企業が「勝ち残る」ためになぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?


02 03
2012

自分で稼ぐ方法

疑問を解決して、人を儲けさせよ。人と同じことをするな、違う道をいけ。

 商売の秘訣とはどのようなものだろうか。どうすれば売れる商売を見つけたり、お金をたくさん引きつけることができるのだろう。

 売れる商売を考えること、お金の流れをつかまえるということは、この社会で人がどう生きるか、人のためにどうふるまうか、なにを目的にするかと重なるような気がしてくる。

 以下に『起業家プロの発想力』(主藤 孝司 監修)から引用・抜粋をまとめたのだが、ざっと読むとそのような印象をもった。

 この本は多くの起業家から出てきた商売の成功法が語られているのだが、お金の流れをどうつかまえるか、お金はどういうところに集まってくるのかが語られている。

 それはこの社会での人としてのよき生き方、よきふるまいにも共通しているように思われた。お金というのは社会や人の役に立つための方向をさししめし、人としてどこをめざすのかも語っているのだろう。

 お金は人の役にたたないところに集まってこないし、みんなと同じことをしていても集まらないし、押し売りやムリに売っても集まってこない。喜んで人がお金を払いたいと思うところを見つけるのが商売であり、お金の社会で生きる人がめざす方向でもあるのだろう。


4415077560起業家プロの発想力 (成美文庫)
主藤 孝司 監修 成美堂出版編集部 編
成美堂出版 2006-03

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    疑問を解決して、人を儲けさせよ


みんなの疑問を解決してあげよ。ビジネスで大事なのは、自分が「おかしいな」「どうにかならないか」と思ったことを、正しい姿に直すことである。誰かのために、少しだけ世の中をよくするようなことをすれば、きっと世の中に受け入れられ成功する。「大事なのは世直しにある」。

■業界でおかしいと思ったり、不満を感じるところをうまく改善して、みなが喜ぶ形にすることで自然と儲かるようになる。

■与えた得は返ってくる。必死に仕事をしてまわりの人に得をさせると、その人たちが共感し、回り回って自分にまた利益をもたらしてくれる。

■人の偉さとは、人をどれだけよりよく生かしたかで決定する。

■まずは、力になってもらいたい人を儲けさせよ。商売の基本は相手に損をさせないこと。

■欲を捨てて、お客様の得を見つけ出せ。

■企業は人の支持されて存在する。セコく利益を稼ごうとするより、利益をお客や社員、取引先に還元して、みなを喜ばせる方が結局はうまくいく。


     人と同じことをするな、違う道をいけ。


■大反対されたことを実行せよ! 最大のチャンスは人の行かない道にある。みなが賛成するアイデアだったら、とっくに他の誰かがやって、かならず大手も手を出す。

■人と同じことを後からやったら儲けは薄い。

反対する少数派に未来がある。多くが賛成する商売は現状維持にしか過ぎない。みんなが反対する少数派にこそ未来がある。

■むしろ嫌われるほど個性的なら、逆に好きな人は病みつきになって、何度も来店してくれるだろう。

■人と違うものをお客に提供することが大切だ。そのためには多くの人が考えることと反対のことをすればいい。

■既成の業界に参入するとき、人と同じことをやったら資本勝負になる。それまでにない新しい個性を示し、独自の熱心なファンを獲得することが大事である。

■みんなが「いい」というのはもう遅い。時期を逃している。みなが「売れないよ」というものが売れるのである。反対されるものは、それがまだ世の中にないからだ。まだないからこそチャンスがある。

■みんなが賛成するときはもう遅い。

■流行る店はコンセプトや主張がハッキリしている。「何がうまいのか」がハッキリしていないとお客さんが集まらない。

■地道でいいからライバルの逆を行け。

■仕事は教わったとおりするだけでは並以上にはいかない。どんなことでも頭を絞れば、差をつける方法が見つかる。


    好きなもので勝負しろ


■技術やアイデアは「金になるまで」レベルアップせよ。

■どれだけ好きかで成功するかしないかが左右される。好きでないことに気合いがはいるはずがないし、好きでなかったらより良い味を追求することもできないだろう。

■自分に合った楽しい仕事をするほど金は儲かる。楽しいといくら体が疲れても、つぎつぎとアイデアが湧き、一所懸命になれる。

■「趣味こそ金のなる木」と断言し、自分が好きで得意なことを仕事にしなさいと勧める。マニアはその世界のことを深く知っているから、つねに「こんなものがあればかならず買う」「自分だったらこうするのに」という、最先端のニーズと確かなアイデアを持っている。

■自分こそ日本一と思えることで勝負しろ。


    押し売りするな、耳を傾けよ


■あまり頑張るな。ムリすれば、お客と接するとき「押しつけてでも売りたい」という気持ちが態度に表れ、ウンザリした客は二度と来なくなる。また利益率を上げるよう強いると、ついつい粗利の良い商品をお客に売ろうとする。

■売ろう売ろうとするから売れない。買いたいと思わせることが大事だ。そのためには自分が話す前に、まずは相手の話を聞くこと。すると隠れたニーズが見えてくる。

売り込むことより、まず相手の話をしっかり聞くことにした。「いま置いている商品に不満はないか」「どんな服なら売りたいか」などとたずねるうち反応がコロリと変わった。「サンプルでもあるなら、ちょっと見せて」と、向こうからいってくれたのだ。

■メーカーというのはライバルを意識しすぎて、ユーザーそっちのけで機能や性能の競争に走ることが多い。


    脱常識、発想の転換


■常識の「ウソ」に気づけ。子どもが減っているから売れないというのはウソ。今は少ない子どもに多数の財布からカネがつぎ込まれる時代。

■志(目標)をもつこと=目標のない人は持つ人の手駒になるしかない。

■無いふりはするな。あるふりをしなさい。そうすれば人は集まる。

■失敗したからといって、そこで立ち止まっては失敗のままで終わる。立ち上がって進めば失敗はよい経験となり、キャリアやノウハウに変わる。

■未経験はメリットである。何もわからない素人ほど、客と同じ気持ちになれる。


11 26
2011

自分で稼ぐ方法

自分で稼げるようになることが仕事を知ることだ

 会社に入って与えられた仕事だけをこなしていると仕事も会社も理解されることはないだろう。自分でつくって自分で稼ぐという発想法で仕事を見ない限り、仕事や会社が理解されることはないだろう。

 会社や仕事を理解するにはこの根本の発想法が必要だと思うのだが、雇われサラリーマンの発想ではなかなかその根本の見方ができずに会社や仕事を理解できないと思う。

 わたしは起業するには度胸も勇気ももっとも足りないと思うのだが、起業本に魅かれるのはこの基本の発想法に立ち返らせてくれるからだ。もっと早くから自分で稼ぐという発想法を身につけたほうがよかったと思うのだ。

 「ひとりビジネス」という形態がある。人を雇わずにひとりでできる範囲のビジネスにとどめる起業のことである。むかしの自営とも、日雇い業種とも近接するとも思われるのだが、自分の身をもって仕事や計画を切り開くという点で、仕事を与えてもらうという従属的なものではない。

定年後「ひとりビジネス」成功集 (小学館文庫)定年後「ひとりビジネス」成功集 (小学館文庫)
船橋 利幸


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 この本は「定年後」と銘打たれて定年後のひとりビジネスが紹介されているが、もっと若い人の起業でもじゅうぶん通用する内容である。そういう読み方をするとひとりビジネスのたくさんの事例集はたいへんに役立つ。

 もし会社でプロジェクトをまかせられたら、プロジェクトの重要性、もっている意味、めざそうとする世界、会社にたいする貢献の大きさをスタッフに語るだろう。起業ではだれも使命を与えてくれない。自分で「やりたいこと」「やらなければならない」ことを明確にしなければならない。

 起業支援でははじめに事業計画ありきの風潮がある。使命感が明確でないと困難に立ち向かえない。「この計画なら儲かるから」という目的でやっていると儲からなかったとき、頓挫しがちである。「これをしたい」「この仕事は自分の天職なのだ」という熱い思いがないとつづけることはできない。

 ベンチャー企業は唯一無二のユニークさが必要だが、ひとりビジネスはある地域やある範囲で不足しているサービスでもじゅうぶんである。

 ある生涯学習のインストラクターは講座の運営者はつねに人々の役に立って喜ばれるものを求めてくる、主催者を納得させるにはつねに新しい問題意識を提示してゆくことが必要である。「時代は動いていますので、今求められている課題は何か絶えず考えています」。知識を与える仕事だけではなく、ほかの仕事においても条件は同じではないだろうか。

 たとえばひとりビジネスには通訳ガイドやツアーコーディネーターがあるし、小さな会社の発表会や葬儀を手伝うアドバイザーや、商店街のPOPライトを手伝う仕事もあるし、販促イベントや会計処理の代行業もあるだろう。

 自宅での画廊経営もありえるし、飛び込み専門のセールスマンという手もあるし、企業プロジェクトや新規事業開発のサポート、シニア対象のパソコンアドバイザーもできるだろう。

 会社に雇われるというのは窮屈で、決まりや規律を守らなければならなかったり、社内交友や社内政治に時間や精神が削りとられたり、自分の貢献や利益が会社にとられたり、会社に従属して自分の手足や自由をもぎとられている感じがする。

 ひとりビジネスでもお客やお金に従属しなければならないという基本条件は変わらないと思うが、自分の舵で自分を動かし、方向感覚で動き、自由にものごとをとりきめられるという点が大きく異なることだろう。人はそのような自分の舵で動いているという感覚を感じられないと、自分の人生を生きているという気もちになれないのではないだろうか。


1人ビジネスであなたも年収1000万円稼げる!ひとりビジネス―転身・独立で幸せをつかむ (平凡社新書)一人起業完全マニュアル (アスカビジネス)1人ビジネスらくらく起業法

11 12
2011

自分で稼ぐ方法

どうしたら稼げるようになるのか

 どうしたら稼げるようになるのか。どうしたら生き残ってゆくことができるのか。どうしたら優秀な人と認識されるようになるのか。

 わたしは働くことに興味がなく、いかに働く時間を減らすかで生きてきたから、まったく仕事の能力も評価もない。それでメシが食えればいいのだが、年をとるごとに仕事の確保は危うくなるし、だいいち仕事のやりがいや楽しみがまったく見いだせず、人生を楽しく生きれているとはとても思えない。

 仕事の向上や上達の本をいくらか読んできたのが、仕事にもなかなか生かせず、これといった本も見つからない。そのような本はブックオフの百円本でしか買わないから、はじめからその知識を低く見ているのかもしれない。

 わたしは自分の好きなことと、職業を結び付られなかったことに不幸があるのだろうな。本を読んだりものを書くことが好きで価値があると考えてきたのだが、それを生かす職業につけなかった。だから好きでもない仕事で生活の糧を得なければならないから、仕事に身が入らなかった。やっぱり自分の好きなことで稼げるようになる自分の磨き方というものがいちばん大切だったのだろうな。

 田中和彦の『あなたが年収1000万円を稼げない理由』という本の中に、「好きな世界を極めておけ。それはいつか自分にプラスになる」と指摘されている。わたしは自分の好きなことは明確なのだが、それを稼げるものに結びつられなかったことが永年の仕事の不満になっているのだろうな。


4344980190あなたが年収1000万円稼げない理由。―給料氷河期を勝ち残るキャリア・デザイン (幻冬舎新書)
田中 和彦
幻冬舎 2007-01

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 仕事で稼げるようになるには「代わりがいない人材に対しては、企業は金に糸目をつけない」といわれており、オンリーワンになることは大切だ。ただどこでもオンリーワンにならなければというせっぱ詰ったものではなくて、その職場にもっていない人ばかりで自分だけがもっているものがあればたいへん重宝されるという方法もある。

「自分は、どの分野だったら人には絶対負けないというものを持っているのか?」

 終身雇用の時代、会社は新卒で社員を雇うと会社の多くの部署をおぼえるためにジョブ・ローテーションをおこなって、その会社に精通すること、社内人脈に強くなって車内調整をおこなう「ジェネラリスト」として育てられたのだが、社内ネットの発達で、厄介もので使い捨ての存在になりつつあるという。会社のことしか知らないジェネラリストより、スペシャリストのほうが市場での評価も高いのである。

 この本の中で目標の重要さを語る際に旅行のたとえを出されているが、これはほかの本を読んだことがあり、だれがさいしょにいいだしたのだろうか。旅行はどこかにいくことを計画しないと行けることはない。成功や目標を達成した人はその計画をある時点で立てたのである。

 ふつうの人が何人にもなれないのはどこかに行きたい、なにになりたいという目的地を計画したことがないからである。計画なしに棚からボタモチ方式で、どこか旅行にいけたり成功することはないのである。じつはこの漠然とした憧れとじっさいに得る人の違いを人はあまり悟っていないのではないだろうか。旅行にいきたいなと思っていても計画しないで、行けることもないあたりまえのことに気づかない。

 その人だけの価値というのはほかの人と同じことをやっていたら生まれることはない。「ほかの人と違うことをほかの人と違うやり方でやって初めて、その人だけの価値が現れてくるものだ。普通ならこうするだろうという常識や固定観念を覆してこそ、特別な存在になることが可能になる」

「ビジネスの世界で成功している人たちは、この横並びの発想をしない人たちである。周りがどうであれ、自分で考え、自分がいいと思ったことを選択肢し、行動している人たちである」

 熱中するものを見つける大切さも説かれている。
 「すべての新しいもの、すべての美しいもの、すべての素晴らしいものは、ひとつの熱狂から始まる」


それでも仕事は「好き!」で選べ (Nanaブックス) 断らない人は、なぜか仕事がうまくいく あたりまえだけどなかなかできない 42歳からのルール (アスカビジネス) やりがい論―「自分探し症候群」から抜け出すために 成果を生む人が実行している朝9時前のルール


11 06
2011

自分で稼ぐ方法

好きなことをして稼げるか

 好きなことで仕事につけている人はどのくらいいるのだろう。たいがいの人は好きでもなんでもない仕事やおもしろくない仕事、さらには嫌いな仕事でも生活のため我慢していまの仕事をつづけているのではないだろうか。

 そもそも仕事を選ぶ基準に好きか嫌いかで選べている人なんてあまりいないのではないか。好きで選べるなんて発想自体をもたないで仕事を選択した人も多いのではないか。好きか嫌いかの基準で仕事を選べるなんて思ってもみない。世間体がいいからだとか、大企業で安定しているから、人気企業だった、という理由で選ぶ人が多いのではないか。

 学校の勉強も好きなことをさせるよりか、苦手なこと、不得意なことを我慢して覚えることに重点がおかれる。好きなことを伸ばすより、いやなこと、我慢すること、嫌いことを克服することが勉強だと思われているし、その教育観はそのまま勤労観にもつながり、我慢の我慢のうえに成功は築かれると思われている。仕事は我慢や忍耐の連続だととらえられている。

 でも人の才能というのは好きなことを伸ばした上に築かれるものではないのか。不得意なもの、苦手なものを克服しても常人ていどのものしかなしとげられない。好きなことならどんどんのめりこむし、創造や発想のアイデアもどんどんわいてくるものではないか。産業のかたちが工業から知識創造産業に変わってゆくにしたがって、好きなことをお金に変えるスキルを見つけたものが豊かになってゆく時代に変わってゆくのではないだろうか。ドラッカーも強みを活かせとよくいっていた。

 本田健の『大好きなことをしてお金持ちになる』という本を読んでいると、そういう新旧の教育観、勤労観の衝突を感じる。旧世代の人は好きなことで稼げるなんてとんでもない、仕事は我慢に我慢を重ねて勤勉に働くものだ、けしからんと思うだろうし、クリエイティブとかアーティストの仕事についている人は好きなことでないといいものをつくれないよなと思うことだろう。

 創造とか発想の時代には我慢や忍耐のうえに人を感動させるものとか喜ばせるものをつくることはできない。好きでやることが重要な時代になっていると思うのだが、工業時代の教育法や勤労観も根強く残っている。工業時代の教育観・勤労観で育てられた子どもがクリエイティブ時代を乗り切るには苦労が多くなることだろう。

4894518031大好きなことをしてお金持ちになる(あなたの才能をお金に変える6つのステップ) (Forest 2545 Shinsyo)
本田健
フォレスト出版 2009-11-27

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 日本のサラリーマンが幸せそうに見えないわけは好きなことをして生きられない、仕事は我慢や忍耐のうえに成功があるのだと思いこまされているからかもしれない。いやなことはやらない、好きなことだけして暮らす、それでお金を儲ける方法を見つけられるとした不幸な毎日から脱出できることだろう。生活や家庭のために我慢やいやなことを忍耐する人が多いから、日本人は不幸なのである。

 そういった人生観に深く侵されていれば、本田健のこの本はじつにウソっぽい、信じられない本に思えることだろう。好きなことをやっておれば仕事はクビだ、生活は破綻だ、終わりだと思ってしまうことだろう。もちろん好きなことをやっていてもお金を儲ける方法とクロスしなければ、生活は破綻するわけだが。

 本田健のこの本では好きなことで稼げるようになる方法を順々に説いてゆくわけだが、サラリーマンとして生きることはほぼ眼中から離れていて、自営業とか経営者、ビジネスオーナー、投資家になることが規定内になっているから、なんとなく欧米の発想を感じてすこし身近に感じられないこともある。著者も子どものときから税理士の父から商店街でどの店がいちばん儲かっているかとクイズを出されて、お金の仕組みやなりたちを特訓されている育ちが違う人だ。まあ、だからこのような好きなことをしなさいという本を書けるわけだが。それがクリエイターから書かれたのではなく、経営コンサルタント方面から書かれたのがこの本の特異なところだ。

 好きなことをやっていると、「1 エネルギッシュになれる 2 才能が発揮される 3 楽しく、幸せになれる 4 人が集まってくる 5 お金が集まってくる」。だから成功するのだという。もっともなことだと思う。嫌いな仕事をいやいややっていると逆に結果になるのはよういに察しがつくだろう。ただ好きなことをやっていても趣味レベルにとどまり、キャッシュに結びつかない人もおおぜいいるのはたしかだろうが。それをお金がやり取りされる理由を捉えることでお金に結び付けようとするのが本書だ。

「自分の特性に合うことを行えば、才能は自然に発揮され、楽しみながら取り組むことができます。そういった時には、自分が努力しているとか、がんばらなくては! とは感じないものです。しかし自分の特性と違うことを行えば、努力や忍耐が必要になります。自分の特性に合ったことをやっていると、才能が自然にあふれ出し、楽しみながらいつのまにか成功してしまうのです」

 好きなことをするといえば自分ですることしか思いつかないが、周辺にもほかの活動方法もある。好きな仕事をするのはもちろんだが、書く、人に話す、グッズにする、売る、広める、教える、組み合わせる、プロデュースする、する人にサービスを提供する、などの方法も紹介されている。

「あなたの人生は、あなたが決めていいのです。どう生きるかを誰かに許可を求めるなんてナンセンスなことだ」

「成功した状態とは、自分と周りのことを深く愛し、満ち足りた状態なのです」

「「あなたが成功できた要因は何だったと思いますか?」。その多くが「リスクを冒すことだ」という答えでした。「若いうちに、老後の楽しみに思い出せるような大失敗をたくさんしたほうがいい」

 本田健はこの本を出して「大好きなことが見つかりません」というメールをたくさんもらったそうだ。自分の好きなことすら見つからない人生を送ってきた人がおおぜいいるのだ。仕事や社会は我慢や修養の道場だ、好きなことなど論外だという人生観や社会観で人生を送ってきた人がいかに多いか思い知らされる。こんなところにこの日本の不幸の片鱗が垣間見えるというものだ。


▼好きを仕事にする本は何冊か出ているようですね。
それでも仕事は「好き!」で選べ (Nanaブックス)就職しない生き方 ネットで「好き」を仕事にする10人の方法「好き」を仕事にする自分ブランドのつくりかた―準備から立ち上げ、軌道にのせるまでの「クリエイターの教科書」好きなことを仕事にして成功する方法 夢を実現させるためのセルフマネージメント術

「大好き」を仕事にして月収100万円!自分の「好き」を仕事にしよう! ハッピー★女子ワーク図鑑ワクワクする仕事をしていれば、自然とお金はやってくる (VOICE新書 (001))ずっとやりたかったことを、やりなさい。


10 29
2011

自分で稼ぐ方法

『起業家の条件』 黒崎 誠

4582853137起業家の条件 (平凡社新書)
黒崎 誠
平凡社 2006-03-11

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 ほとんど書評を書く内容もないような起業家23人をたんたんと記してゆくだけの本だった。けっこう古い年代の人から、不動産オークションとか「ぐるなび」、テンプスタッフなどもふくめている。

 人物のエピソードにも焦点も合わせているが、教訓や要点となるものがない。 章立てとしては徒手空拳、脱サラ、時代を読む、第二創業、女性起業家となっている。

 わたしが起業本を読むのは雇われて会社に入ると仕事をゼロからつくりだすといういちばん大事な視点が見えないことと、自分でいくらか稼げるようになりたいと思っているからである。自分で稼ぐという視点で企業をながめることは企業を理解するうえでの根本・基礎で、この視点が欠落すると会社の活動を部分や足元からしか見れない。

 わたしが起業本でよいと思ったのは主藤 孝司監修『起業家プロの発想力』と『すごい人の頭ん中2』だな。ちゃんと教訓やメッセージなど大切なことをまとめた本になっていて、参考になる。こういう本を書いてほしい。

起業家プロの発想力 (成美文庫) すごい人の頭ん中2 ~すごい気づき~ (ゴマ文庫)


世界を制した中小企業 (講談社現代新書) 21世紀中小企業論―多様性と可能性を探る (有斐閣アルマ) ベンチャー企業 (日経文庫―経営学入門シリーズ)
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09 24
2011

自分で稼ぐ方法

『サラリーマンのための「会社の外」で稼ぐ術』 柴田 英寿

4022733152サラリーマンのための「会社の外」で稼ぐ術 複数収入獲得マニュアル (朝日新書)
柴田 英寿
朝日新聞出版 2010-01-13

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 わたしには自分で稼ぐ力が決定的に欠落している。だから本を読んで特訓中。そもそも自分で稼ごうという目標や方法も考えたこともなかったので、この力がないのはとうぜん。本をいくら読んでもなかなか稼ぐ力は身につかないのだな。学校は会社に就職する勉強より、自分で稼げてひとりで生きていける術を教えてほしかったな。

 著者は日立製作所に勤めていて、MBAを取得、朝食会などを主催し、いろいろ稼いでいるそうだ。基本的に正社員は充分に生活できる対価を払うから副業は禁止だが、不況になって対応が変わったり、株や不動産、アフィリエイトはあまり労働時間を必要としないので禁止しようがない。

 感銘した箇所をいくつかピックアップ。

 著者は仕事の速さは「知的な力」によって決まると考えている。おすすめの本は梅棹忠夫の『知的生産の技術』、清水幾多郎の『論文の書き方』、中島一の『意思決定入門』。

 知的生産の技術 (岩波新書)論文の書き方 (岩波新書)意思決定入門 (日経文庫)

 会社の外で稼ぐ理想的なモデルは、リナックスの生みの親リーナス氏と、ルビーというソフトウェアを開発したまつもとひろゆき氏。いずれも会社に勤めながら個人としてのブランドを確立している。

 自分が狙う分野はできるだけ競合相手がいないところに的を絞る。自分が強化する部分を決めたら、手を広げずにそこを軸に得意分野を絞ってゆくのがいい。

 稼げる人と稼げない人の違いは蓄えた力を外に伝えられるかということ。「詳しい」ことと、「儲かる」ことの間には大きな隔たりがある。「自分が何かに詳しいことを伝えること」と「自分はすごいのだと自慢すること」の区別がついていない人が多い。詳しいことを自慢する人にお金を払いたいと思うか。「教えてください」という方法でフィードバックをつなげるのが商売人の作法。

 事業をやると仕事の能力が高まる。事業でどうしたら売れるようになるか真剣に考えるし、契約書や請求書で世の中の成り立ちがわかるようになる。会社の仕事にも好影響をあたえる。

 アフィリエイトで月一万稼ぐのは全体の5%といわれている。アフィリエイトで2年で2000万を稼いだ大学院生は成功報酬の高い広告を選ぶ方法から成功したという。ふつうは好きなホームページをつくってそれに合った広告をのせるもので、これでは稼げない。つぎに検索回数の多いキーワードを探して、競合相手が強くないとわかると参入したそう。でもこんなに稼いでもむなしいとなって実業にもどりたいと考えているそうだ。

 上司を面倒を見てくれる人と思うと不満が募る。お客さんと思えば不満は消える。お客さんは理不尽なことをいつも要求する。それに応えるのが商売。上司もお客さんなのである。組織では上司に守ってもらわなければ生きてゆけない。上司にかわいい部下と思われるよう努力すること。


サラリーマンの僕が35歳で資産3億円つくった方法 10年先を読む長期投資 暴落時こそ株を買え (朝日新書) サバイバル副業術 (ソフトバンク新書) サラリーマンのためのお金サバイバル術 家・車・保険、「人並み」な買い物が破滅を招く (朝日新書) 週末起業 (ちくま新書)
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09 17
2011

自分で稼ぐ方法

『田舎で起業!』 田中 淳夫

4582852157田舎で起業! (平凡社新書)
田中 淳夫
平凡社 2004-02-19

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 田舎での起業の具体例がのせられていて、なかなかよかったのではないかと思う。田舎での典型的な業種――農業、ダイビング、観光農園、牧畜、炭焼きなどが紹介されていて、起業といえば新しい業種を思い浮かぶのだが、まあいいかという感じ。起業での実際、仕事や収入での苦労や成功例がのせられていて参考になる。

 起業は八割は失敗するといわれている。関西の田舎のほうをバイクでツーリングするとロードサイドの廃屋ショップが目立つ。この本では飲食店がとりあげられていないが、とりあえず起業するとなったら飲食店を思い浮かべると思うのだが、田舎では外食は厳しいのだろうか。地域の特色ある飲食店に職人的なこだわりを賭けそうな気がするのだが、そういった成功例はのせられていない。

 米や野菜をつくるのはかんたんだという声がある。経験のないしろうとでも初年度からそこそこの収穫がみこめる。米作は最短で一週間の労働でつくれるそうである。米つくりってそんなにかんたんだったのか。農協に出荷すれば販売は肩代わりしてくれるが、何ヵ月後かに愕然とする売り上げをつたえられる。

 有機無農薬農家は産直契約をむすぶことが多いが、配達にほとんどの曜日をとられたり、宅配は一家総出の作業となり、「宅配奴隷」という言葉さえ登場した。物産直販店は地域の同じ作物がならべられるわけだから、過当競争になる。

 林業は森林組合などに雇われることになるが、危険率ナンバーワンで習得は最低五年かかる。しかし仕事がない。山仕事のほとんどは国や自治体の補助金でまかなっている。一年のうち数ヶ月を失業保険で食いつなぐことが常態化している組合もある。

 徳島県の上勝町はご存知な人もおおいと思うが、つまもの産業で大成功をおさめた町である。ふつうの葉っぱが商売になったのである。小料理店や料亭でつかわれる葉っぱである。さいしょ農家はつまものという商品を理解せず、出荷に応じなかったエピソードもあったそうだ。いまは鶴や亀といった折りものをつくったり、全国に上勝町から出荷できる商品をFAXで流し、注文を契約農家に流す。農家は市況や売れ筋商品を見つけられるというしくみだ。テレビで見たことがあるが、高齢者が元気に活躍していた。

 観光農園をいとなむ「葡萄園スギヤマ」は週休四日の農業を実現していて、すごい人だと感心してしまった。農業の成功を時間においた。一週間三十時間三日間の労働におさまるように計画し、実現した。収入も一千万ある。最小の努力でふつうの収入を得ることが目標だとか。生産量が増えても労働時間の増加に見合わなかったり、疲れるだけで収入はたいして増えない。

 杉山氏は技術畑の営業マンだったが、50歳を前にブドウ栽培の本を読み漁り、営業でつちかった作業工程や経費、売り上げをシミュレーションした。やってみると労働量は計画の二倍、収入は六分の一だった。そこで観光農園をやってみる。ブドウの試食をすすめるとひと箱買ってくれた。一日十万の売り上げ。シャーベットにすると十万になった。観光ブドウ園は夏の一ヶ月で一年の収入が見込めることから、これ一本でやってゆくことに決めた。農業はものづくり20%、マネジメント40%、マーケティング40%と氏はいう。目先の利益より労働生産性を高めて、自由になる時間を増やす。ほんらい仕事はこうでなければとわたしも思う。

 水耕栽培という方法があるそうで、プラットフォームの台のうえでサラダ菜を育てる農家もある。周年で十回転ほどでき、毎日出荷でき、売り上げは一千四百万になるそうだ。土耕の三倍ほどの生産効率だ。また農協任せに出荷をたよると地元の市場では同じ作物が出回っているので買い叩かれる。品薄の市場に出すと価格も高くいえる。

 農家には職人的な人が多い。いい品をつくれば黙っていても世間は高く評価してくれて高く買ってくれるだろうと。しかし商品にする過程をおざなりにするといい価格で売れない。相場を気にせずに地元の市場に出荷するだけでは同じ産物、収穫時期がいっせいに重なるわけだから価格は安くなるに決まっている。

 放牧のウシでトレッキングコースの人気となり、和牛繁殖や農業、林業と多角的に手がけている例もある。戦後の畜産は畜舎で管理される方式に変わったが、高コストであるし、飼料の運搬、配給、牛舎の掃除などで労働量が増えた。放牧は下草を食べてくれるし、管理にもほとんど手間がかからない。たぶん都会の人はウシの放牧に大喜びするだろう。

 ところで都市部の人は山はだれのものかと思っているかというと公共のものだと思っている。すべての土地には所有者がいる。わたしも山がだれかの所有物とは知らなかった。たしかに山登りで「この山林に入るな」とかの立て札を見たことはあるが、あんな山奥がだれかの所有物であるメリットや価値がよくわからなかった。山菜取りで山を荒らす人はこの基本的なことを知らないのだろうという指摘である。


田舎で暮らす! (平凡社新書) 森林からのニッポン再生 (平凡社新書) 森を歩く―森林セラピーへのいざない (角川SSC新書カラー版) 田舎力―ヒト・夢・カネが集まる5つの法則 (生活人新書) 月10万円で豊かに生きる田舎暮らし (幻冬舎文庫)
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08 06
2011

自分で稼ぐ方法

『起業するなら中国へ行こう!』 柳田 洋

4569655416起業するなら中国へ行こう! 北京発・最新ビジネス事情 (PHP新書)
柳田 洋
PHP研究所 2006-07-15

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 日本人は高度成長期以後のモノやサービスをうけてきたから、高度成長期のように発展する中国にいけば未来からきた人間のように有利なはずである。おいしい話のはずだが、やはり中国語の壁や中国人という見知らぬ土地や人にたいする障壁も強いのだろう。もしそのような壁がなかったら、見逃せない市場が近くに育っているわけだ。

 この本は先進社会で暮らしてきた有利さを活かしたい人は参考になる本だろうし、なによりも中国社会の特徴や性質がよくのべられている本である。中国で一旗上げたいという人は読んでみたらいいと思う。中国人の特徴を抜書きしておこう。

 中国では契約は「そのときに話し合った合意事項の備忘録」くらいに思っていて、状況が変わればかんたんに変えていいものと思っている。商品の船積みの段階で、「高値で買ってくれる会社に売った」という話が出てくることになる。契約概念には注意。

 中国の製品は悪かろう安かろうのイメージだが、すでにそれなりのお金を払えば品質のいい製品はたくさん出ている。「いかに安く売るか」から、「付加価値をつけることによっていかに高く売るか」に変わってきている。中国の市場も「安かろう悪かろう」の市場が12億人分あるが、「高かろう良かろう」の市場も一億人分育っている。相手にするのはこの市場。

 中国では即決即断があたりまえだが、日本の企業は交渉にきても「会社にもちかえります」となる。「子どもの使いやメッセンジャーボーイを出してきて、貴重な時間を奪ってバカにしているのか」と中国人に憤られることになる。

 中国でもやはり経営者や起業家になることは評価が高い。日本のように安定した大企業を離れるのはバカだという常識はない。

 中国では部下に教えたら自分の地位が脅かされると考えていて、単純作業をやらせるそうだ。日本では教えることは自分や会社の利益になると考えると思うが、こういう抜け駆けない考え方も必要かもしれないな。

 自転車に床屋道具をのせて公園などで散髪する青空床屋はたったの三元(45円)だ。日本の床屋が格安で参入する余地はない。それにしても日本の店はどうして建物がなければダメだという発想になっているのだろう。青空店なら家賃とか光熱費のコストがカットできるのに。

 中国人は公衆道徳を守らない。並ぶことも知らないし、横入りして先を争うのがふつう。守っても一銭の得にもならないと考えている。例外は「自己人」という身内意識のあるものだけで、この人たちが困れば全財産を投げ打ってでも助ける。この運命共同体から外に放り出されることは死を意味するから結束や道義は高い。中国で会社や組織に一族や友だちがつぎつぎとひきいれられるのはこの意識が強いから。

 高度成長をつづける中国だが、残業をせず定時になるとさっさと帰り、猛烈サラリーマンはいないようだ。労働の美徳や努力を美化する風土はなく、合理的でドライ。日本のような残業、こつこつ努力は認められない。

 中国はいがいに男女平等先進国。部長や課長の女性がいるのはあたりまえ。子どもの送り迎えも会社の業務より優先される社会常識が共有されている。なによりだんなの給料だけで食っていけず、共稼ぎが常識。日本の専業主婦を中国女性はうらやましく思うが、男に養われる生き方は理解できないようだ。この点では中国は圧倒的に先進国。

 日本人は礼儀正しく、社会のルールを守り、中国は見習うべきだとされるが、ルールを守らないと村八分にされ、なにをされるかわからないからという恐ろしい空気があるからではないか。その分、自由や多様性、気ままに生きる風土も抹殺されている。

 中国はここ十年二十年で高度成長をはじめた国だから、先進国/後進国の図式でバカにして見勝ちだが、こういう図式でとらえてじっさいのすがたを見ないのも危険である。中国では日本より優れている点や見習うべき点もたくさんある。先進/後進の色メガネで遅れた人たちという像で見ていると、いまにバカを見るだろう。だいたい先進国というのは後進国からの脱皮と転換という作業を順繰りで短時間でなしとげるものだ。


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