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06 20
2005

80年代ロック&ポップス・メモリー

『ライク・ア・ヴァージン』 マドンナ


B000BDJ1OCライク・ア・ヴァージン
マドンナ
ワーナーミュージック・ジャパン 2005-11-23

by G-Tools

 マドンナといえばスーパースターだし、ヒット曲も何曲も聴いたし、好きな曲もあるし、このアルバムもよく聞いたのだけれど、ゴリ押しすぎるショー・ウーマンの風貌がどうも好きになれないから、ある程度はわれ関せずの姿勢になった。人間的には好きになれないのだな。

 でも、『ライク・ア・ヴァージン』のヴェニスの船の上でくねくねと体をくねらせながら唄っていたマドンナは目が醒めるように美しかった。白い肌に黒い服、金髪のブロンド、真っ赤な口紅、鮮やかすぎるほどにきれいだった。このときの勢いはマドンナの時代の到来をつげていた。

 その前に見たマドンナはヒットチャートの10台をあがってきた『ホリディ』という歌だった。エアロビのねーちゃんがただ踊っているにしか見えなかったのだけどなぁ~。

 私の好きな曲としてはやっぱり『クレージー・フォー・ユー』だ。ゆっくりとしたバラードで、かなり魅力的な曲である。『リヴ・トゥ・テル』も好きである。まあ、私は深いバラードを唄えるアーティストでないと好きになれないのである。

 『マテリアル・ガール』はマリリン・モンローばりに舞台の上を何人もの男に囲まれながら唄っていたが、たしかにモンローの再来に近いものがある。といってもマドンナは根性が悪すぎるようにみえる。こういう根性が悪そうな女がスーパースターでありつづけるアメリカという国は、女性の好みというのがバカみたいなアイドルに熱中する日本の男とかなり違うんだなと思わしめた。松田聖子がアメリカ進出しても受け入れられるはずがないと思った。

 アメリカでもティファニーとかデビー・ギブソンといったかわいいアイドルが流行ったときもあったが、アメリカ人男性の女性の好みってどうなっているんだろうと思うほどマッチョな女性がヒット・チャートに上ったりしている。やっぱり狩猟民族なのか(笑)――というのはウソ。希少価値だからこそアメリカでも強い女はウケるのだと思う。

 マドンナはチャート10位に送り込んだ曲がビートルズを越え、プレスリーの次に並んだそうである。セクシャルな女性だからウケたのか、強い女が求められていたのか、ともかく彼女は攻撃的なショー・ウーマンである。

ウルトラ・マドンナ グレイテスト・ヒッツベスト・オブ・マドンナ~バラード・コレクションTrue BlueMadonnaLike a PrayerRay of Lightトゥルー・ブルー

06 19
2005

80年代ロック&ポップス・メモリー

『リメンブランス・デイズ』 ドリーム・アカデミー


remen1.jpgリメンブランス・デイズ
ドリーム・アカデミー
ワーナーミュージック・ジャパン 1997-04-25

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 『ライフ・イン・ア・ノーザン・タウン』という曲をヒットさせたバンドのこのアルバムはよく聴き込んだ。とくに一曲目の『インディアン・サマー』。海鳥のイントロからはじまるこの名曲はのどかで郷愁を誘い、五月晴れの日にはつい口ずさみたくなるほどだ。好きな一曲です。

 このアルバムは長く聴きこめるアルバムである。ずっと同じような曲調で流れ、ひとつの楽曲をなしているようなアルバムが長く聴きこめるのである。明るくはないし、バラードというほどでもないけど、郷愁を誘うような曲が多いので、私にとっては名アルバムの一枚といいたい。たぶん多くの人は知らないとおもうけど。

 もっと個人的なことをいえば、このアルバムの音楽を聴いていると村上春樹の『ノルウェイの森』を思い出す。私にとってはこのアルバムは『ノルウェイの森』の物語空間を思い出させるのだ。なぜかというと、『ノルウェイの森』を読んでいるとき、このアルバムをかけっぱなしにしていたからだ。だから私の中ではこのアルバムは『ノルウェイの森』のテーマソングなのである。同じようにインエクセスの『キック』もバックミュージックになっている。曲を思い出だせば物語世界も思い出す。

 ドリーム・アカデミーは『ライフ・イン・ア・ノーザン・タウン』という一曲しかヒットを出していないと思うけど、これはいい曲だった。まさしく「北の街」を思い出させる感動的な名曲である。ヒット・チャートなんかどうでもいいくらい、いい曲をもっているバンドである。

 サムホエア・イン・ザ・サン...ベスト・オブ・ザ・ドリーム・アカデミーw7kImwGh1.jpgwjj0PwpK1.jpg

06 11
2005

80年代ロック&ポップス・メモリー

『ヒッツ!』 ボズ・スキャッグス


B000B9EWYUヒッツ!(紙ジャケット仕様)
ボズ・スキャッグス
Sony Music Direct 2005-11-23

by G-Tools

 ボス・スキャッグスの『ウィアー・オール・アローン』はいうまでもなく好きな人が多くいるだろうと思われるバラードの名曲である。とろけるようなオトナのAORのラブソングである。これから愛する人とふたりで、困難があってもがんばってゆこうという気持ちにさせる名曲である。これからも聴きつがれてゆくことだろう。

 ボズ・スキャッグスはとろけるような甘い声で、オトナのAORを唄った。事業家に転身したり、かつてはヨーロッパを放浪したりと経歴は多彩であるみたいだが、いまも活躍しているそうである。

 この80年に出されたベスト・アルバムは名曲が何曲もあるのはまちがいないのだが、私としては長く聴きこめるアルバムではなかった。とろけるようなラブ・ソングは聴き込むアルバムにはぴったりと思ったのだが、意外と飽きが早かった。とろけるような歌声がぎゃくに舌足らずに聞こえるときもある。『ロー・ダウン』や『ジョジョ』『スローダンサー』などの曲が入っている。

 のちにボビー・コールドウェルと『ハート・オブ・マイン』をひっさけで帰ってきたときには期待した。ボビー・コールドウェルのほうがよかったかな。

 ボズ・スキャッグスが活躍したのは70年代後半で、この人のビデオ・クリップが見れないのが残念である。もしMTVの時代にヒットしていれば、もっと甘酸っぱい名作のビデオがつくられたと思うのだが。

シルク・ディグリーズ(紙ジャケット仕様)ミドル・マン(紙ジャケット仕様)マイ・タイム~ボズ・スキャッグス・アンソロジー(1969-1997)ボズ・ザ・バラード

06 05
2005

80年代ロック&ポップス・メモリー

『ラヴ・ミー・トゥモロウ (シカゴ16)』 シカゴ


B00005HGD7ラヴ・ミー・トゥモロウ (シカゴ16)
シカゴ
ワーナーミュージック・ジャパン 1997-04-25

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 『素直になれなくて(ハード・トゥ・セイ・アイム・ソーリー』はだれもが認めるバラードの名曲だろう。後悔とメモリーが、静かな思い出すようなイントロから激しくあやまるような曲調に盛り上がる。悔悛のカタルシスを味わえる名曲である。

 80年代チャートを聴いていた者にとってはシカゴは「バラードのシカゴ」であった。シカゴはバラードを聴きたかったし、シングルも請われるようにバラードを出した。『ラブ・ミー・トゥモロー』、『ハード・ハビット・トゥ・ブレイク』、『ウィル・ユー・スティル・ラブ・ミー』、『ルック・アウェイ』、脱退したピーター・セテラは『ベストキッド2』で『グローリー・オブ・ラブ』というバラードを唄っていて、私はそのアルバムまで追いかけた。

 『長い夜』は名曲の誉れがあることを知っていたし、『サタデー・イン・ザ・パーク』はのどかな曲だなと思っていた。長寿バンドの過去なんて知らなかったし、興味なかった。ただアルバムを聴くとバラードだけではなく、激しく曲も多くあったので、この人たちのこういう曲はあまり聴きたくないと思っていた。

 デビュー当時の60年代後半には反体制的な歌を唄っていたそうである。この時代はだれもがそんな歌を唄っていただろうし、80年代にはラブ・ソングばかり唄うポップ・バンドになっていた。時代の変化を写しているバンドといえるだろう。おかげで古さや歴史を感じさせないバンドになっていた。

 ラヴ・ソングスハート・オブ・シカゴ 1982-1997(完全生産限定スペシャル・プライス)コンプリート・ベストChicago 17

06 04
2005

80年代ロック&ポップス・メモリー

『ヒストリー・オブ・エア・サプライ 1980-2001』


B00009P68Yフォーエヴァー・ラヴ~ヒストリー・オブ・エア・サプライ 1980~2001
エア・サプライ
BMG JAPAN 2003-06-25

by G-Tools

 めったに早起きしない私が早朝のラジオで聴いた『ロスト・イン・ラブ』。もう神秘体験になりそうな名曲だった。この爽やかな感動はなんだと思った。

 エア・サプライはペパーミント・サウンドとか清涼感や爽快感と形容されることが多いが、まさしく「空気清浄機」ではなくて、「心の清浄機」である。心が澄み渡り、爽やかになり、和やかになる。

 日本でいえば、オフコースにスピッツに、チューブにサザンにユーミンのサーファー・ミュージックを合わせたようなものである。「真夏の海」は音楽として消費されたのである。真夏の「心のエアコン」として一大イメージ産業になったのである。オーストラリアのエア・サプライはその先駆だったのかもしれない。

 『渚の誓い(メイキング・ラブ・アウト・オブ・ナッシング・アット・オール)』もビデオが物語風につくられていて、感動的な曲の盛り上がりが好きだった。(違うヴァージョンにリンクを貼っています。もう一本のほうは妊娠した女性に怒る男のようなヴァージョンだったと思います)。『パワー・オブ・ラブ』はセリーヌ・ディオンで大ヒットしたが、エア・サプライの曲も忘れがたい。

 私のもっているダビング・テープは『グレイテスト・ヒッツ』と『潮風のラブコール』で、おそらく長く聴いていても飽きないアルバムのひとつである。流していたらどの曲も同じに聴こえなくもないが、同じような曲調で流れるアルバムのほうが長く聴き込めることができるのだと思う。

 エア・サプライは女々しい、なよなよしたイメージがあるのは否めないが、格好とか体裁を気にしていたらいい曲を聴けない。

 ロスト・イン・ラヴ潮風のラヴ・コールグレイテスト・ヒッツベスト・オブ・エア・サプライ
▲まさしく「真夏の海」のイメージ商品である。

06 01
2005

80年代ロック&ポップス・メモリー

『アバ・ゴールド〈スペシャル・エディション・ベスト・オブ〉』


B00013YRSCアバ・ゴールド〈スペシャル・エディション・ベスト・オブ〉
アバ
ユニバーサルインターナショナル 2004-01-28

by G-Tools

 ふいにどこかで『ダンシング・クィーン』が流れてくると、泣きそうになる。この曲は輝いていたあのころという感じをもよわせるのである。ちょっと切ない至福の時期を思わせるのである。

 この曲は70年代のスケートリンクでよく聞いた。スウェーデン出身の彼らにはアイススケートがよく似合う。でなくて、たんに私が少年のころアイススケートをよくしていだけなのかもしれないが。私にとっては少年のころの幸せな郷愁を誘う曲なのである。

 スウェーデンといえば、多感な少年にとって「ノーカット・スウェーデン」という言葉ばかり思い浮かばせていたが(笑)、スウェーデンはほんとうに「ポルノ・ノーカット」だったのだろうか。それにしてもなぜスウェーデンのグループが全世界で大ヒットしたのだろうか。「福祉国家」が魅力的であった時代を背景に彼らはヒーローになったのだろうか。おそらく彼らはキャンディーズやピンク・レディの先駆だったのだろう。

 『ザ・ウィナー』も大好きである。たぶんチャートをリアル・タイムで聞いた曲だと思うが、勝者の歌なのになぜ悲しげなんだろうかと思っていた。正確なタイトルは『ザ・ウィナー・テイク・イット・オール』だと知って驚いた。「勝者はすべてを奪う」とはまるで竹中平蔵ばりの自由主義者ではないか。

 ほかにアバで知っている曲といえば、『チキチータ』や『ギミー!ギミー!ギミー!』といったくらいだったが、さいきんは『マネー、マネー、マネー』などの曲もよく耳にするようになった。

 ドラマの「野島商法」によってリバイバル・ヒットしたが、ヒット曲をあつめたこのアルバムは好きになれなかったなぁ。長く聞き込めないのである。キンキンカンカン声で歌っている感じがして、おちついた曲調を好む私にはマッチしなかったのかもしれない。アバはシングル・ヒット曲だけでいい。

S.O.S.~ベスト・オブ・アバアバ・オリジナル・アルバム・BOX

05 28
2005

80年代ロック&ポップス・メモリー

『グレイテスト・ヒッツ』 クイーン


B00002MMM2グレイテスト・ヒッツ
クイーン フレディ・マーキュリー ジョン・ディーコン
東芝EMI 1994-06-22

by G-Tools

 クィーンはなんといっても『地獄へ道づれ』がシブかった。この曲のシブさは異様だった。思わずレコード・シングルを買うほどのお気に入りだった。

 『愛という名の欲望』の軽快なノリのロックはかなり気に入った。『フラッシュ・ゴードンのテーマ』はまあまあよかったかもしれないが、映画のほうはおもちゃみたいだった。『Radio Ga Ga』はフレデイ・マーキュリーのナルシズムぶりが際立っていたなぁ。

 あとのほかのクィーンの曲はそんなに好きではない。『ボヘミアン・ラプソディー』なんか際物っぽい曲だし、『ウィ・ウィル・ロック・ユー』は最近のドラマに使われたりしているが、押しつけがましい曲に思えるし、『伝説のチャンピオン』もナルシズム性がどうもなぁ。

 フレディ・マーキュリーというのはまったくマッチョ・ホモの典型のような人だった。唄っているときの壮絶なナルシズム的真剣さは私にはついていけないなぁと思った。三島由紀夫もこういうナルシズム・ホモの系統に走っていたように思うのだが。

このナルシズムさはカッコよさより、こっけいさに私には見えるし、そういうことを求める方向性が私には理解できない。女性の美の欲望が男性にあらわれるとこうなるのかなぁ。もしかして日本の戦国武将ってナルシス・ホモだったりして。

 Greatest Hits, Vols. 1 & 2Hot Spaceザ・ゲームザ・ワークス

   
05 26
2005

80年代ロック&ポップス・メモリー

『グレイテスト・ヒッツ』 ベット・ミドラー


B00005HDR6グレイテスト・ヒッツ
ベット・ミドラー
イーストウエスト・ジャパン 1993-07-25

by G-Tools

 ベット・ミドラーは感動的で、陶酔的な歌を唄う。『ローズ』はピアノの寂しげなイントロから入り、人生や女性の応援歌のような曲で、勇気をもらえる。たぶんどこかでふいに聴いてしまうと涙がこぼれそうになる。

 『愛は翼に乗って』は陶酔的な曲の盛り上がりがあって、『ローズ』と『ディスタンス』も聞き込みたいから、思わずアルバムを買おうと思ったのだけど、この憎たらしそうな女性の深みに入る気にはなれなかった。いや、たんにベスト盤が見つからなかっただけかもしれない。

 曲は感動的なんだけど、顔を見るかぎりはかなりイヤそうな女に見えるのがふしぎだ。映画とのコラボレーションが多く、やっぱり悪役で出てきそうな気がするんだけど(笑)、違うみたいなのがふしぎだ。ベスト盤を買おうかな。

ローズSome People's Livesベッド・オブ・ローゼズエロスの囁き

05 25
2005

80年代ロック&ポップス・メモリー

『Cry Like a Rainstorm,』 Linda Ronstadt


B000002H7ECry Like a Rainstorm, Howl Like the Wind
Linda Ronstadt
Asylum 1989-09-25

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 アーロン・ネヴィルとのデュエット曲、『ドント・ノウ・マッチ』。この陶酔的な歌声のアーロン・ネヴィルにものすごく惚れた。チャルメラ・ラーメンのような(?)歌声にはまいった。この人のソロ・アルバムを探したかったのだけど、ソロで歌っていたのだろうか。

 リンダ・ロンシュタットのこのアルバムはよく聴き込んだ。パワフルな声とメロディアスなポップス、そして『ドント・ノウ・マッチ』。女の歌声を聞きたいときにはしぶとく聞き込めるアルバムだった。

 リンダ・ロンシュタットは大物だということだが、私はほとんどその活躍を知らない。80年代にはそんなに活躍してなかったように思うのだが。『トラブル・アゲイン』はカーラ・ボノフでヒットしたということだが。『涙がいっぱい』だったか、『涙に染めて』かわからなくなった。

 ほかに『サムホエア・アウト・ゼア』はジェイムス・イングラムとのデュエット曲で、アニメ『アメリカ物語』の主題歌だが、ものすごく好きだ。ビデオではそのアニメが使われていて、緊迫したシーンが曲を盛り上げていた。また見たいな。

05 20
2005

80年代ロック&ポップス・メモリー

『99 Luftballons』 ネーナ


B0000025ZI99 Luftballons
Nena
Epic 1990-10-25

by G-Tools

 84年に西ドイツからいきなりアイドルのような風貌で大ヒットしたネーナ。あどけない顔とちょっと舌ったらずのような唄い方、そして衝撃のわき毛(笑)。ビデオでは爆発するシーンが出てきたように反戦的な音楽だったのかな。一曲か二曲だけスマッシュヒットを出して消えていったけど、ドイツでは結婚後もソロ活動をつづけているらしい。

 アメリカで西ドイツのロックがヒットするのはかなり珍しいと思う。アメリカにとってのドイツ人というのはどのようなイメージなのかな。ヒトラーの時代のイメージが若者にはもう強いとは思われないし、工業国でカルチャー的にはあまり学ぶものがないと思われているのかな。イギリスやオーストラリアのようにぞくぞくとアーティストを迎え入れたわけでもないから、英米圏のように親近感はないのだろう。

 ドイツにとってのネーナは、日本にとっての坂本九『スキヤキ(上を向いて歩こう)』のような存在なのかな。何でこの曲だけが、というナゾの曲である。やっぱり「わき毛」進出なのかな(笑)。


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Author:うえしん
世の中を分析し、知る楽しみを追究しています。興味あるものは人文書全般。ビジネス書、労働論、社会学、現代思想、経済学、心理学、精神世界、歴史学。。 そのときの興味にしたがって考えています。

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