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12 03
2011

CD評

カセットテープをデジタル化するデッキを買いました

 みなさんはむかし録ったカセットテープをどうしていますか。カセットデッキも故障してしまって、聞かれないまま押入れに眠っているということになっていませんか。

 前々からほしいと思っていたカセットテープをデジタル化するウォークマンタイプのデッキを買いました。4200円ほど。わたしのカセットデッキもつぶれてしまって、CD-ROMに焼きこみたいと思っていたのですが、果たせないまま放ったらかしになっていました。

 電気街でいちど実物を見てみたいと探し回ったのですが、大きな電気店でもほぼとりあつかっていません。アマゾンで買うことにしたら、いま当日お届けの無料サービスをうけられて、午前中までに注文したなら夜にゆうパックで届きました。ただ大阪のアマゾン配送センターは堺の大和川の突端にあり、わたしの家からさほど離れていないので、自分からとりにいったほうが待たずに早かったと思いましたが。

 買ったのはノバックというメーカーのこれ。

B005GLY4T6ノバック USB接続カセットテープデジタル変換機 CASSETTE to DIGITAL Compact NV-CM002U
ノバック 2011-08-26

by G-Tools


 ウォークマンタイプの類似品は二、三千円から売っているのですが、レビューでは酷評が多いようです。わたしはそんなに音質にこだわらないし、音が聞こえればいい、モノラルでなければいい、なにより数千円の出費でむかしのカセットテープを保存できるほどありがたいことはないと思っています。

 じっさいに録音してみると最初は「じーっ」という音が気になりましたが、音楽が入ればさほど気にならなくなりました。ただ数分おきに電波的な「ジジジッ」という大きな音が入るのはかなり気になります。光ファイバーが干渉しているのか、テープの回転動作と関係があるのか、この音はなんとか消す方法はないのかと思いますが。

 再生音はパソコンから聞けません。録音がスピーカーの音と共鳴するからでしょうか。デッキにイヤホンをさしこんで聞くしかありません。(いや、設定直したらちゃんと聞けました。)

 カセットテープをデジタル化するのがこんなに遅れたのはパソコンで音楽を聞くものと思っていなかったこと、一枚一枚CD-ROMに焼きこむのはめんどくさいと思っていたからかもしれません。ハードディスクにまとめて放りこめばいいと気づくまでだいぶ遅くなりました。そのあいだにラジカセは壊れ、YouTubeの連続再生で音楽を聞くことが増え、音楽への情熱が薄れたということもあったのでしょう。

 付属ソフトは残念ながら光学ディスクが壊れてしまっていたので、とりこめませんでした。ただ同様のデジタル化録音ソフトはフリーソフトでも多く出回っているようで、わたしは「SoundEngine」というソフトをダウンロードしました。「♪超録」というソフトやほかにもいくつもあるようですね。曲間を自動的にファイル化してくれるソフトか機能があればいいですね。

 ちなみにわたしがカセットテープに二、三百本録りためた音楽は80~90年代の洋楽がおもです。アランパーソンズプロジェクト、ジェームステイラー、リンダロンシュタット、ドリームアカデミー、フィルコリンズ、クリスデバージ、カーペンターズ、ヴァンゲリスなどをまっ先にデジタル化しました。

 だいたい中学生ころにはFMで音楽をエアチェックし、高校の時にはCDデッキが出てきて、レコードはほとんどもっていませんでした。レコードの死蔵という被害には会いませんでした。CDをレンタルしてカセットテープにダビングしたアルバムが多いですね。このころはカセットテープが聞かれなくなって死蔵してしまって、パソコンで音楽を聞くようになるとは思ってもみませんでした。

 ほかのデッキの同じような商品。アマゾンでの酷評とふつうに録音できたというレビューがあって困りますが、値段相当の商品と思ったほうがいいでしょう。ちゃんとしたデッキやラジカセがある人はそちらからUSBにつないで録音したほうが賢明でしょう。あくまでもデッキがなくて録音したら使わなくなるのだからそこまでお金を使いたくない人向けかもしれません。


【追記】買ってから半年くらいの感想ですけど、百本くらいハードディスクにダビングしたんですけど。。 テープの回転が遅くなりすぎて、ちょっとこれはごまかして聞ける範囲ではないというほど、のろいものになりました。これは失敗と判断すべきですね。もうちょっとマトモなカセットデッキを買ってダビングしなおすべきかもと考えています。



B004NGH4HYサンコー カセットテープをMP3に変換するプレーヤー USSW175A
サンコー 2011-02-17

by G-Tools


B0055WZDFKU-LEX CASSEP(カセッピ) ポータブルカセットプレイヤー USB接続 MP3 WAV デジタル変換 UL-TAPP
ULEX 2011-06-18

by G-Tools


B003W3RA0Aテック USBカセットコンバーター秀音(HIDEOTO)再生専用 HIDEOTO
テック

by G-Tools


B004S0OT3Cデジタルコンバート機能付カセットコンバーター◆SPT-M96【ブラック】
アクセル

by G-Tools


B00267ACH6NOVAC USB接続 デジタルサウンドメーカー 【カセット→MP3】CASSETE to DIGITAL NV-CM001U 22961
ノバック 2009-04-16

by G-Tools


ちなみにカセットテープはソニーのテープをよく使っていました。なつかしい写真です。AHF,BHF,CHFというグレードがあって、ふところ具合や気分によってグレードを変えたものでした。最高級のメタル・テープなんて使えるなんてとんでもないという中学生でしたね。

img_624628_19074804_1.jpg

03 03
2010

CD評

カセット・テープをUSBでハードディスクに移したい



 みなさんはむかし大量に録りためたカセット・テープをどうしているだろうか。年をとるにつれ、音楽を聴かなくなったり、最新のヒット・チャートなんか見たくもなくなったり、ステレオやラジカセが故障してしまって、まったく聴かなくなっても捨てるに忍びないからそのままという人が多いのではないだろうか。

 わたしはおおよそ260本ほどのカセット・テープが残っている。80年代、FMでエアーチェックした洋楽と邦楽のテープと、CDをレンタルしてダビングしたテープだ。いつかCDに焼きなおしたいと思っていたがそのままだ。ラジカセが故障してしまってほとんど聴いていない。むかし大枚をはたいて買ったコンポは故障してもなかなか修理できなく、音質にこだわらないほうなので故障前提のラジカセで音楽を聴いていたが、CDの修理を二度ほどしてまた故障したし、テープも聴けなくなってきたので、もう電源を入れることはなくなった。

 30年前、カセット・テープの時代が終わるなんてだれが予想しえただろうか。また中学生の自分が音楽を聴かなくなる自分を知ることができただろうか。レコードから安価なCDデッキのチェンジは高校生のわたしにとってありがたいことだったが、テープからデジタルのMDに変わったときはすでについていけなくなっていた。テープをMDに移し変える努力もなせなかった。

 YouTubeの登場は喜んだ。わたしは中学や高校のとき、毎週MTVの番組を見るのを楽しみにしていた。小林克也の『ベストヒットUSA』やサンテレビ(関西圏)でやっていたMTVなどだ。その後テレビで見れることがなくなったが、およそ十年二十年後にとうじのなつかしのビデオクリップを見ることができるのだ。歓喜してなつかしのビデオを見まくった。いまはNonstopTubeで連続して見れるほうを好んでいる。音楽の視聴がパソコンになる時代なんて思いもしなかった。

 いまの音楽の聴き方はどうなっているのだろうかよく知らない。ipodでダウンロードして聴くようであるが、ipadはウォークマン系の出先で聴くタイプだろう。家での視聴もパソコンになっているのだろうか。ハードディスクで聴くようになるとCDやMDのようなパッケージは必要なくなるし、CDデッキやコンポのような音楽視聴専門装置も不要になる。YouTubeで聴くようになると外付けスピーカをつけていると十分に音楽を楽しめるし、パソコンで音楽を聴くことに慣れるなんて思ってもしなかった。専門の音楽再生装置は終わってゆくのだろうか、なんだか感慨深いが。

 カセット・テープだが、いつかCDに移し変えたいと思っていたが、作業も大変になるし、カセットデッキも故障してしまったのでなにもできないまま月日がたち、カセットテープも放置されたままの日々がつづいている。このままゴミとして捨てられるのは忍びない。たまに聴きたいときもある。CD-ROMに移し変えるのは枚数がたくさんいるので、ipodのようにハードディスクに記憶させたほうがラクだし、場所も枚数もかからない。本体のハードディスクがいっぱいなら外付けのハードディスクに移し変えればいいのだ。わたしは250ギガの外付けハードディスクをもっているし。

 USBでパソコンにつないでデジタル化できるカセット・デッキもいくつか出ているようだ。三月の月末の発売らしいが(生産のおくれにより四月下旬に変更らしい。クソっ!)、IONのTAPE.EXPRESSがなかなかいいと思う。七千くらいの安さだし、録り終えたら用済みの装置になるのでウォークマンていどの安いやつのほうがいい。購入してハード移行計画を実行にうつし、しばしなつかしい音楽空間にひたろうかと思う。20年ぶりに中学や高校、大学、社会人のころの音楽環境にひたるのだ。パソコンに移せばずっと聴ける。ただしわたしは本を読んだり、ブログを書いたりするとき、音楽はもううるさくなってきたので、遠ざかってきたという要因もあるのだが。

B0038OLL2QION AUDIO TAPE EXPRESS TAPEEXPRESS
ION Audio 2010-04-30

by G-Tools


B004NGH4HYサンコ- カセットテープをMP3に変換するプレーヤー USSW175A
サンコー

by G-Tools


B002BWBMFWGDI-T2USB Grace Tape 2 USB - Cassettes to USB CRACE DIGITAL AUDIO USB 接続カセットデッキ
CRACE DIGITAL AUDIO

by G-Tools


 つぎのふたつはなんだかなあ。NOVACはほとんど復古調のような無骨なデザインだし、ウォークマンタイプで十分だし、ダブル・デッキももう必要ない。IONで決まりかな。レコードからのUSBもあったが、アマゾンで悪評が書いてあったのでのせないでおこう。そういえば、ビデオ・テープのデジタル化も必要なんだろうが、わたしはビデオ・テープをほとんどもっていない。

B00267ACH6NOVAC USB接続 デジタルサウンドメーカー 【カセット→MP3】CASSETE to DIGITAL NV-CM001U 22961
ノバック 2009-04-16

by G-Tools


B0026IAWDOALESIS デュアル カセットテープ デジタル アーカイバー TAPELINKUSB
アレシス 2009-07-10

by G-Tools



 ついでに外付けハードディスクも紹介しておく。ほとんど一万以下だし、小さいし、パソコン本体の容量を気にしなくていい。たとえばパソコン引越しのときにCD-ROMのように枚数がいらない。活用できるだろう。わたしはI・O dataの平べったい外付けハードディスクをもっているが、記憶装置ってなにかなあと思ってしまう。

BUFFALO ターボUSB機能/省電力モード搭載 外付けハードディスク 1.0TB HD-CL1.0TU2BUFFALO 外付けハードディスク USB2.0対応 1.0TB HD-CN1.0TU2I-O DATA USB 2.0/1.1対応ポータブルハードディスク 320GB(ホワイト) HDPSK-U320


▼関連記事
 80年代のラジカセ物語

06 02
2007

CD評

ZARD 坂井泉水の栄光と苦しみ。

 【お詫びと謝罪

この記事にはファンの方や病気の方などが見られると、不快になる表現や内容が含まれているとの指摘が多数の方から寄せられました。

不快に感じられた人にはたいへん申し訳なく思っています。

記事は削除したほうがいいと思うのですが、貴重なコメントの反応の意味が通らなくなりますので、あえて叱責される記事は残さざるを得ないと思います。

この記事は新聞記事や事実に基づいたニュース報道ではありません。随想やエッセイ、評論のジャンルに属する書き物であって、著者の推察や洞察が独善的・短絡的と思われる推論によって書かれています。随想はその点が自由で抑制がないがために自由な推論をくりひろげたために読者のたいへんなご叱責を買ってしまい、申し訳なく思っています。新聞記事ではないとあらかじめご了解のうえ、この記事に接していただきたいと思います。

タイトルは「栄光と凋落」と当初なっていましたが、この箇所がたいへんにご批判をうけましたので、「凋落」を外しました。凋落という言葉のショッキングな響きに著者の配慮が足りなくて、みなさまにはたいへんなご心痛を与えてしまったことを申し訳なく思っています。


警告】もし記事を読まれるようでしたら、以上のご指摘をあらかじめご了解のうえ、責任をもって読んでください。

私の配慮のない記事のために多くの方に不快感や怒りを抱かせてしまったことにお詫びと陳謝を申し上げます。たいへん申し訳ありませんでした。

06 29
2006

CD評

『Single Collection』 柴田淳


Single Collection
柴田淳
B000AHJ8Q0

 YouTubeでたまたまみつけた『片想い』のビデオ・クリップ。リビングルームでくつろいだり、歌ったりする姿が静謐に映されるだけの映像だけど、そのシンプルさがかえって目をひいた。片想いというせつない曲と熱いまなざしに、つい何度もビデオ・クリップを見かえしてしまった。美人です。思わずシングルをあつめたこのアルバムを買ってしまいました。。

 曲調としてはほとんどスローなバラードばかりで、鎮めるための唄、または癒されるために聴くような曲で占められている。まちがってもノリノリのロックを歌うアーティストではない。

 1976年生まれのことし30歳になる、2001年デビューの大人の女性である。だからティーンエイジャー向けの邦楽業界には、大人向けの曲を期待できる女性アーティストである。

 ヒーリング的な曲がほとんどなのだが、私はバラードが大好きだが、感動的な盛り上がりのあるバラードのほうが好きである。だから柴田淳は「抑制された情緒」ではないかと思える。いまいち感動や盛り上がりのドラマに欠けるのである。鎮めるにはいい曲なのだが、感動してカタルシスを得るといった曲ではない。そこが個人的には残念である。もちろん聞き込めば深い内容の曲が多いのだけど。

 柴田淳はじわじわとチャートを上ってゆくようなアーティストである。だけど大衆的な人気を得るアーティストにはなってほしくないと思うし、好きな人には好きなアーティストであるほうがいいと思う。マス・マーケットに受けるようなアーティストをめざしてほしくない。願わくばピアノの弾き語りをするような吟遊詩人みたいになってほしい。あと、やっぱり大そうな感動的なバラードが聴きたい。めざすところではないかもしれないけど。

 この人はなにを歌っているかというと、よくわからない。ラヴ・ソングばかりではないし、人生の応援歌というまでもないし、自分の後悔や日常の想いやありようを詩的につづっているということになるだろうか。気もちを鎮められる曲であるのはまちがいない。

 ▼YouTubeのプロモーション・ビデオ
 片想い
 「私から あなたを好きな気もち 奪わないで」…屈折した片想いである。

 
 柴田淳が失恋を歌うとこんな歌になるんですかね。

 ちいさなぼくへ
 「僕が君の未来だなんて 悲しくて 切なくて 閉じたアルバム」

 白い世界
 「歩き疲れ 生き疲れて それでも消えそうな夢を……」

 ため息
 ここではないどこかへということか。

 柴田淳オフィシャル・サイト
 http://www.shibatajun.com/


02 26
2006

CD評

『SENTIMENTALovers』 平井堅


B000456XPCSENTIMENTALovers
平井堅 Ken Hirai Seiji Kameda
DefSTAR RECORDS 2004-11-24

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 平井賢はバラードだけ聴いていたい。ポップな曲は聞くにたえない。

 『思いがかさなるその前に……』を聴きたかった。

 ねぇ いつかキミは君の夢を忘れてしまうのかな
 その時は瞳逸らさずにキミと向き合えるのかな

 なんか年をとるごとに染みてくる詩である。

 ほかに『瞳をとじて』を聴きたかった。感動的で、心を洗ってくれるバラードである。CMや映画で聴いていて気に入った。積極的にラジオや音楽番組を見なくなった私は情報源はそのくらいしかないのである。このアルバムで上記以外に気に入った曲はない。

02 01
2006

CD評

『傑作撰 2001~2005』 森山直太朗


B0009J8DT2傑作撰 2001~2005(初回)
森山直太朗
ユニバーサルJ 2005-06-15

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 なんていうか、人生を歌える歌手は少ない。森山直太朗は詩に賭ける真摯な姿勢が、ほかの若手歌手に比べて突出した存在だと思う。

 『太陽』の商店街でのビデオ・クリップが楽しそうだった。『生きとし生ける物へ』はこんなスケールが大きな唄を歌える歌手がいたのかとびっくりして好きになった。ウケ狙いとか、一般向けを狙っていないような商業主義でないところが、私の気に入った。十代以外でも聴き応えのある曲を歌っているのが若手歌手にないところなのである。

 気に入った詩をすこし引用する。

 『太陽』から。
 「咲き誇るこの小さな島にこれ以上何を望みますか 殿様じゃあるまいし」

 『駅前のぶる~す』。
 「立身出世が男のバロメーター そんなの一抜けた 学校やめました」

 長く、深く、シブく、人生を歌っていってほしい歌手である。でもカッコよさとか、クールさをめざさないまじめな歌い手はさっこんの若者にどれだけ受け入れられるのだろうか。シングルヒットより、長くアルバムが愛される歌い手になってほしいものである。

さくら星屑のセレナーデ夏の終わり(初回)(DVD付)今が人生~飛翔編~(期間限定)

01 30
2006

CD評

『SINGLES 2000-2003』 鬼束ちひろ


B000A7TF8QSINGLES 2000-2003
鬼束ちひろ 土屋望 羽毛田丈史
東芝EMI 2005-09-07

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 『月光』の歌詞はすごかった。

 I am GOD'S CHILD
 この腐敗した世界に堕とされた
 How do I live on such a field?
 こんなもののために生まれたんじゃない

 壮絶な世界観である。そしてキリスト教的な世界観である。いったいどうしてこんな悲壮な覚悟が、この人に生まれたんだろうと興味をもった。歌う姿も強烈に「入って」いる。こんな姿勢で歌う歌手は商業主義の中できわめて珍しい存在であるが、その痛々しさが愛しいと思ったりする。

 このアルバムを聴いてみて、たぶん理想が高すぎて、まわりや自分を攻めてしまうんだろうと思った。壮絶な歌詞をひろってみると、「毒にまみれながら」「身体から零れ落ちた刺」「何かに怯えていた夜」「悪魔が来ない事を祈っている」「爆破して飛び散った心の破片」「私の愚かな病」「こんなにも醜い私を こんなにも証明するだけ」――芸術なのか、それともほんとにうこういう心の状態を生きているのかと心配になってしまう。もっと気楽に考えたらいいのにと、愚かな私は思ってしまうのである。

 こういう歌詞を歌っている歌手はとうぜんのように商業主義にのらない。もういまでは活動は休止しているようである。というよりか、音楽業界なんてどんなに人気があったアーティストでもあれ?という感じで消えてしまっているのがあたり前である。数年間でも人気が出たほうがいいほうである。願わくばおだやかな心象風景で生きていってほしいものである。考え方のみが世界や自分を切り刻むのである。

YouTubeの動画にリンク
 Onitsuka Chihiro - 月光
 衝撃の「この腐敗した世界に落とされた~」。

 Onitsuka Chihiro - Cage
 ろうそくとかキリスト教的世界とかのバックが似合う。

 Onitsuka Chihiro - 眩暈
 背中と声が近くにあることが癒される風景。

 Onitsuka Chihiro - Edge
 室内と開け放たれた窓から見える風景。

 Onitsuka Chihiro - Infection PV
 押さえ込んだ色調がマッチしていますね。

 Onitsuka Chihiro - 流星群
 おだやかに自然に笑っているシーンがあって安心。

 Onitsuka Chihiro - Sign
 ちょっと明るめの曲なんですかね。

 いい日旅立ち.西へ - Chihiro Onitsuka
 花鳥風月っぽいビデオ。

 We Can Go - Chihiro Onitsuka
 住宅街をふつうに歩くビデオが好感。でもさいごには。

流星群SignシャインCage

10 26
2005

CD評

むかしのカセット・テープを聴きたくなるとき


 CIMG000314.jpg ソニーのAHF、BHF、CHFのテープ

 ふいにある唄を聴きたくなって、むかし録ったカセット・テープをひっぱりだして聴くことがある。1980年代のはじめ、私が中学のころにFMからエア・チェックしたテープだ。ふだんは死蔵しているのだが、とつぜんに聴きたくなるのである。

 聴きたくなる曲のNO.1はおそらくベッド・ミドラーの『ローズ』だ。ピアノのこおん、こおんというイントロからはじまる曲は、ふいに頭の中に想い出して、とりついたように口ずさみたくなるのである。アバの『ザ・ウィナー』もたまに聴きたくなる曲だし、コモドアーズの『スティル』、ポール・サイモンの『追憶の夜』なんかも頭の中でとつぜん鳴り出すことがある。

 そうなったら、しばらくは古い時間を閉じ込めたカセット・テープを聴きつづけることになるのである。「あ~、この曲はいいなあ」とか「この曲は名作だな~」と再確認しながら、1980年代の音楽の世界にひたるのである。

 中学生だった私や、中学生だったころの思い出を思いだすわけではない。その曲を新たに聴き直しているというか、新たに再発見するという感じである。はじめて聴いた曲のように「この曲はこんなにいい曲だったのか」という新鮮な感じを味わうのである。

 中学のころに聴いた音楽というのは、多くの人にとって強烈な感動や新鮮な感じを与えるものである。年をとってから出会った音楽とは、インパクトがまるきり違う。自分のからだの血と肉となるようになじんでいるものである。何年たっても、このころの曲は名曲ぞろいだったと、自分の中では感じてしまうのである。やはり中学生といういちばん感受性ゆたかなころに聴き込んだ音楽だからだろう。

 FMでエア・チェックした曲は、曲順がそのカセット・テープにしかないものになるので、曲の並び方も強い印象として残っているものである。この曲が終わったら、つぎはこの曲だと完全に刷り込まれているのである。いわば、ひとつのセット曲というか、つながりある曲になったりして、またその調和やハーモニーも楽しませてくれるのである。

 80年代に音楽を聴いていた中学生はいまやもう30代や40代になっていることだろう。むかしの曲を聴きたくなる人も多いようで、80年代のコンピレーション・アルバムが出ていたりする。でもそういうアルバムは自分の好みでない曲がたくさん入っていたりする。もう編集アルバムをつくる気力のない世代にとってはかなりやっかいな話である。私は中学のころに録ったテープを残していてよかったなと思うのである。

 ただ、さいきんはもうすでにテープ・デッキのないコンポやラジカセが多く出回るようになっている。そんな話は聞いていなかったぞ、といいたくなるところだが、時代や技術の変化はこのように容赦のないものなのだろう。永遠と思っていたものもいつかは古びたり、消え去ったりするのである。

80年代ロック&ポップス・メモリー
やっぱり80年代ロックだぜ!

ニューヨーク52番街(紙ジャケット仕様)Can't Slow Downライク・ア・ヴァージン

 
07 30
2005

CD評

『My First Love』 浜田省吾


C10228831.jpgMy First Love
浜田省吾
SE 2005-07-06

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 ハマショーの4年ぶりのオリジナル・アルバムである。バラード・アルバムの『初秋』からは2年ぶりである。

 私は根本的にバラード好きである。バラードのいい曲があれば名曲だと思うし、最高だと感動的する。そういう個人的好みからすれば、ノリのいいロック調を前面に押し出したこのアルバムはおそらく私の好みではない。さいきんのハマショーは「やかましい」と思ってしまうのだけど、ノリのいいライブが好きなファンも多いのだろう。

 私はどろどろのラブ・バラードの『Sand Castle』をとても愛好しているし、『愛という名のもとに』や『とぎれた愛の物語』、『19のままさ』とか『君に会うまでは』、『君が人生の時』などのバラードを名曲と思うファンである。

 デビュー・アルバムの『生まれたところを遠く離れて』のフォークの弾き語りのような曲調も好きだったし、初期の数枚のアルバムの貧相な演奏の曲も好きだった。『J BOY』や『Promised Land』のような社会派のアルバムやサラリーマンを批判した唄などがとても好きだった。

 さいきんのハマショーはどのくらいの年齢のどのような人に向かって唄っているのか混乱しているように感じる。そりゃあ、もう50代だしね。十代に向かって切ない恋愛の曲はそう唄えないよね。

 この新しいアルバムにはほぼ深刻なバラードがない。私はそういう悲しい曲を聴くことによってカタルシスを得るのだけど。私にとっての音楽とは悲しみによって心を洗うことなのである。

 『光と影の季節』や『この夜に乾杯』、『旅立ちの季節』というさいしょの曲はやっぱり私にはよさがよくわからない曲調である。『Thank you』は自殺未遂をおこした女性の詩で、なんでこんな曲が唄われているのかわからない。

 『デスク越しの恋』でようやくハマショーのお得意のラブ・ソングを聴けるという感じである。『I am a father』は父親の応援歌で、まあいい感じだ。『花火』はふいに家庭を放り出した男の詩で、しみじみといい。

 『初恋』はこのアルバムのタイトルにもなった曲で、ハマショーにとっての初恋――ロックン・ロールへの讃歌を唄っている。なかなかいい曲だ。さいごのほうの『君と歩いた道』と『ある晴れた夏の日の午後』は深刻なバラードが閉めてくれればありがたかったのだが、どうもそういう曲ではないようだ。

 まあ、私は完全にバラード好きであるから、このアルバムはそうではなかったということである。ハマショー節を聴いていると「あ~いいな~」と思うときもあるけど、愛好するアルバムにはなりえないだろうなと思う。

 つぎのハマショーはやっぱりバラードを多く唄ってほしいものだが、人生や社会をもっと語ってほしいと思う。人生の渋みを唄うような、いうなれば演歌のような詩を唄ってほしいのだけど、まだノリのいいロック調の曲ばかり唄うのだろうか。なんかシングルを出して元気のいいハマショーを見るたび、ハズしている感じがするのだけどなぁ。私はバラードのハマショーだけになってほしいんですが。       

07 11
2005

CD評

80年代のラジカセ物語


  CIMG0003114.jpg 私の愛蔵カセット・テープ

 ラジカセが修理からもどってきた。うれしいからラジカセについてひと言。

 80年代に音楽を聴いていた学生にとって音楽はカセット・テープだった。FMラジオからエア・チェック(録音)したり、レンタル・ショップからCDを借りてきてカセット・テープに録ったりしたものである。

 驚くことにいまのラジカセにはテープ・デッキがほとんどなくなりつつあり、MDが主流になっている。これまで録りためたカセット・テープはいったいどうしたらいいというのだろう。技術は進歩するのはいいけど、むかしのソフトで聴けなくなるのは音楽愛好家への冒涜である。

 FMラジオからエア・チェックするのはなかなか苦労したものである。『FMステーション』などの雑誌を買ってきて、お気に入りの曲がかかるラジオ番組をチェックして、DJの声が入らないようにスタンバイしたり、ほかの曲が重ならないようにと、いろいろ気を使ったものである。そんなに時間と手間をかけたカセット・テープが聴けなくなるなんて、たいへんな損失である。MTVからも録ったりしていたが、容量の多いテープは伸びたりして、すぐ聴きづらくなってしまった。

 レンタル・ショップからレンタルして録ったカセット・テープも多いのである。CDは二、三千円もするから高くてしょっちゅうは買えないのである。というか、ほとんどはダビングしてカセット・テープで音楽を聴いていた。当時のヒット・アルバムというのはたしかにいまでも聴きたくなるということは少ないけど、たまには懐かしさを味わいたいのである。そういうときにハードがなければ、もう聴くことができないではないか。

 コンポは16万もかけてもっていたことがあったが、故障してもなかなか買い換えるふんぎりがつかなくなるから、故障してもすぐに買い換えられる安いラジカセのほうがいいと思うようになった。音質や迫力は私はほとんどこだわらないのである。

 パソコンで音楽を聴くという発想は私にはなかった。スピーカーが小さすぎて、音楽を聴く迫力がまったくないのである。ラジカセがつぶれたときにだけパソコンで聴いていただけだった。TVはパソコンで見るようになったが、音楽もパソコンで聴くような時代になるのだろうな。

 テープ・デッキがなくなる前に私の愛蔵カセット・テープをCDにぜんぶとりこまなければならないと思う。パソコンやiPodに入れておくことができるのだろうか。手間と時間がかかりすぎるから、おっくうなのだ。

 こんなふうにして若者は年をとるにつれて音楽を聴かなくなってゆくのだろうか。十代の音楽がなければ一時も過ごせなかった私にとって、まるで音楽を聴かない親の存在はふしぎなものだった。だけどいまの私は十代の頃のように音楽にかじりつくということはなくなっていったのである。時代は早鐘のように去ってゆく。。。


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うえしん

Author:うえしん
世の中を分析し、知る楽しみを追究しています。興味あるものは人文書全般。ビジネス書、労働論、社会学、現代思想、経済学、心理学、精神世界、歴史学。。 そのときの興味にしたがって考えています。

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